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仕事が終わり新宿二丁目に出向く…週末の深夜4時はまだ賑やかだった。
皆、自分の欲望…願望を叶えに新宿に集まる。
欲望は果てしない。底がない。終わりがない。
皆、幸せになりたいのだ。
私だって幸せになりたい…じゃあどんな幸せを願う?
今は、皆の願望を叶えさせてあげたい。
それが私の幸せ。
ナミの幸せは叶えてあげられなかった。
彼女は彼女自身で幸せを掴んだのだろうか?
私の本当の幸せ…何だろうか?
キャサは幸せなのか?
ユダやトオルやミクママは幸せなのか?
私の前を横切った酔っ払いのサラリーマン2人組…幸せなのだろうか?
看板を持ち客引きしている老人…幸せなのだろうか?
客を見送りしているキャバ嬢達…幸せなのだろうか?
私は快楽を感じてる時がリアルを感じる。
生きている実感が湧く。
普段はただ何となく生きているだけ。
何の為に生きてるのか分からず、その答えを探してる為に生きてるような錯覚に陥る。
幸せになる為…自分の好きな事をする。
そういう意味じゃ私は今幸せだと、自分自身に言える。
毎日が楽しい…そう言い切れる。
私は私らしく生きている。
性の快楽が好きなのに我慢する…自分の人生じゃない。
我慢は美徳…私は絶対に信じない。
我慢するのは不幸せな事…不幸を我慢させる為にある言葉。
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