.21

幸せを与える事が私の幸せ。


ギブ&テイク…間違いだと思う。


テイク&テイク…お互いに与えあう。


私はいつも傷つけるだけ…相手は痛がり泣きわめく。でも最後には感謝される。


私も感謝する。

相手を傷つける事により、私は快感を感じてる…それは否定しない。


気持ち良くしてあげたい…お互いにそう思う。


それが愛だと思う。


自分だけ気持ち良くなりたい…もらうだけ…それは愛ではない。


与える事に喜びを感じる…私はそれを愛だと思う。


大学を辞めるか真剣に悩んだ。

正直、大学には私自身にとっては何の価値も、もたない。


だがキャサの[大学在籍、大学卒業の女王様は価値がある]という勧めで、1年留年するも無事卒業した。


大学生活の世界と、SM…アンダーグラウンドの世界…180度違う世界を私は行き来していた。


私にはアンダーグラウンドな世界が面白かった。性にあっていた。


女王様になり5年経つ…最近になりマゾよりもサドの女性が少ない事に気付いた。


たいがいの女性はエム…マゾヒストな要素がある。


私にもマゾ的な要素はないとはいえない。

だが、いじめられたいのは…神崎パパだけ。


神崎パパにならめちゃくちゃにされても許せる。

ムチで打たれ、痣になろうが血がでようが幸せを感じられる。

快楽の我慢すら快楽に感じられる。


違う…神崎パパに、めちゃくちゃにされたいと思う。

思い切り容赦なくムチで打たれたい。

失神する程の痛みすらきっと心地好いと思う。


でも神崎パパはいない…叶わぬ願い…だから私は女王様になる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る