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月日は早いもので…でも相変わらずの毎日で…変わっているのか変わっていないのか分からない。


女王様としての人生は、25歳になっても華を咲かし続けてる。


今まで何人のマゾを愛し、離れていったのだろう。


もはや私はSMの世界では無敵だった。


ただ私は私らしく生きていただけなのに。


お金は増え続ける…物…物質で幸せになれない事を知った。


愛…家族愛なら分かる。

ユダやトオルやミクママ…キャサから教えてもらった。


恋…よく分からない。

単なる知識なら分かる…だが理解はしていない。


よくファンから質問されるのが

[恵美様は好きな人がいるんですか?]


…私はいつもこう答える…[皆が好きよ]


私は気前が良かった…お金に困ってる人には貸してあげた。一度も催促した事はなかった。


お金は通帳にたくさんある…欲しいモノ…なかった。


心の奥に閉じ込めてる欲しいモノ…神崎パパに一度だけでも会いたい。


会って頭をなでて、エラいよ…って褒めて欲しい。


多分私は嬉しくて嬉しくて泣くだろう。


叶わぬ願い…取り出す事もなく再び鍵をかける。

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