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私…女王様の時に愛した人で、ナミという女の子がいた。
幼い顔立ちからは予測できなかったが、26才だった。
中学生の時にいじめられた…ますます殻に閉じこもった。
その子は右手に無数の縦線があった…リスカ。
リスカ…リストカット…自殺願望。
私のリスカ跡をナミに見せた…それだけで彼女は私に心を開いた。
ナミは自傷癖…だから私は傷つけた。
いつも以上にムチをふるい、他の人よりもキツく縛った。
彼女は絶頂に達する時に…殺して…といつも哀願した。
私も興奮すると、本当に殺してあげたい衝動にかられる。
願いは叶えてあげるべき。
不可能な願いではない…。
だからショーが終わった後に言う。
彼女がボロボロの身体になってる時に言う。
[いつか殺してあげるね]
…彼女はその言葉を聞いてから泣き出す。
嬉しくて泣いたのか、悲しくて泣いたのか…今だに分からない。
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