概要
人類のあとに残された別種たちの物語。
科学文明で栄えた人類が姿を消して数百年後の地球。遺伝工学で生まれた人間の別種〈記憶人シィー〉の仕事は、人間がこの世界に残したものを記憶し、この惑星の後継者に託すことだった。喋る黒猫エルとともに地球に残された「別種」たちの都市を訪ねて回る、ポストアポカリプス・ロードムービーSF長編。
【登場人物】
●シィー:世界を記憶するために旅をしている。記憶力がいいので大抵のことは知っている。紅茶が好き。
●エル:シィーの同行者。猫だけど喋る。他人のことを「お前さん」と呼ぶ。忘れっぽい。喋るけど猫。
●キャロル:シィーを作った遺伝設計者。人間。
【登場人物】
●シィー:世界を記憶するために旅をしている。記憶力がいいので大抵のことは知っている。紅茶が好き。
●エル:シィーの同行者。猫だけど喋る。他人のことを「お前さん」と呼ぶ。忘れっぽい。喋るけど猫。
●キャロル:シィーを作った遺伝設計者。人間。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!すべてを記憶する旅人が紡ぐ、一風変わった世界のできごと。
一風変わったポストアポカリプス的世界における、その風景を描き出した旅行記とでも言うべき作品。
大きな魅力は2つ、世界を取り巻く情景の現実感を伴った細かな描写、
そして主人公シィーと相棒エルの軽快なやり取りです。
舞台となる世界はポストアポカリプスの例にもれず、我々の世界とは大きな隔たりを前提に組み上げられています。
そこはただ殺伐としているわけでもなく、ただ穏やかなだけでもなく、
街とそこに暮らしている人々にある普段の情景が親しみやすい形で描かれます。
役人・定食屋・工事現場の作業員…といった人々とのやりとりは、舞台も境遇も現代とはまるで違うのに、ああいるいると思わせられる生活感が伴って…続きを読む