一言で言うと、異世界ローマ皇帝に転生して戦闘も内政も夜もオレ様最強、ついでに生意気な女の子たちを屈服させていじめる話。
なろうで三回読みました。こっちにも掲載しているとは知りませんでした、ファンタジー、転生と歴史を言ったら桜木先生の三大陸英雄記と異世界建国記が一番と思います。他にもローマを舞台にしたファンタジー小説はあるけど方向性が違うので、戦記物は個人的にはこれが一番。
暗いところは結構ある異世界建国記に比べればかなり楽で、基本的にはサクサク進めてストレス溜まりません。この作者様筆下の女の子は大抵くせ者のも特徴の一つと思います、彼女らが属するハーレムは色々と胃を痛めるところはあるけど、エルキュールみたいな享楽サイコが主人公の場合、そんな悩みも消えて普通にオレ様の視点で楽しめます。
正しい、主人公は最強の一人であって最強ではありません、すべてがうまくいくとは限りません、それでも納得の行く展開が広がれるので、臆さず一読してください。
読みごたえがある歴史ファンタジーでした。
作者が明言するように東ローマ帝国(ビザンツ帝国)とその時代をベースにした作品なのでしょうが、多分に史実のエピソード(時代や地域は違うかもだけど)をファンタジー風にアレンジして散りばめていたのではないかと思われます。
すべてを創作すればどこかご都合主義になりがちなところを、史実をベースにすることで無理なくストーリーが展開し、イスタンブールを中心としたグーグルマップを脇に広げて面白く読み進めることができました。
ヨーロッパ・中近東の歴史は中高の歴史の授業を除けば「カンピオーネ!」と「ヘタリア」ぐらいしか触れてこなかったので大変興味が沸きました。(特にイスラム教成立以前の中近東とか)
読みやすそうな歴史書を探して本作と読み比べてみるのも面白いかと思います。
主人公が長命種で見目麗しく、身分も高く、並み居る美女をとっかえひっかえワッフルワッフルな時点で、既によくあるチートじゃん!
と、思う勿れ。
一部は正しい。私はワッフルワッフルをとても楽しみに読み進めている。
この作品のエッセンスはあくまで非常によく作り込まれた、現代にも通じるリアルな内政、外政問題に天才たちがどう立ち向かって国家を繁栄に導くかの「人並み外れた努力」のお話。命懸けの。
チート持ちが都合よく一方的に世界を飲み込み蹂躙する、、、
だけの薄っぺらい物語ではない。
戦記ものが好きな読者様はもちろん。
そうでない人も取り敢えず星3つつけましょう。
何故ならそれで著者様のモチベーションが上がり、この素晴らしい物語が更新され、書籍の続きが出版されたら、、、
私が嬉しいから。