史実と本作を比べてみたくなる

読みごたえがある歴史ファンタジーでした。
作者が明言するように東ローマ帝国(ビザンツ帝国)とその時代をベースにした作品なのでしょうが、多分に史実のエピソード(時代や地域は違うかもだけど)をファンタジー風にアレンジして散りばめていたのではないかと思われます。
すべてを創作すればどこかご都合主義になりがちなところを、史実をベースにすることで無理なくストーリーが展開し、イスタンブールを中心としたグーグルマップを脇に広げて面白く読み進めることができました。
ヨーロッパ・中近東の歴史は中高の歴史の授業を除けば「カンピオーネ!」と「ヘタリア」ぐらいしか触れてこなかったので大変興味が沸きました。(特にイスラム教成立以前の中近東とか)
読みやすそうな歴史書を探して本作と読み比べてみるのも面白いかと思います。

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