日々沢山の作品が生まれるラノベには沢山のハイスペックなヒロインが存在しますが、すべてに優れたヒロインはかえってその存在感が薄まってしまうことがあります。
そしてこの作品のヒロインもハイスペックではありますが、併せて多くの短所を持っており、そこがソリッドな存在感となって彼女の存在感を高めることに成功しています。
この作品自体は決して完璧ではありません。現代ドラマの恋愛物としては主人公やヒロインのスペックがチート気味だったり、ヒールがかなり偏った人格だったり、ストーリーが都合よく展開されたりします。しかしそんな細かいことが気にならなくなるくらいにヒロインが魅力的です。
安易なツンデレ設定ではなく、ヒロインのバックボーンを掘り下げることで説得力をもたせ、その魅力を最大限に引き出した良作だと思います。
サッカー選手として将来を嘱望されながら、名声を妬んだライバルの妨害で選手生命を絶たれ “精神的引きこもり” になり、1回だけタバコに手を出した主人公。
優等生ぶりと美貌、そして変わった苗字にちなむ二つ名を奉られ取り巻きだらけだが、その裏では親に虐待され、反発して飲酒喫煙当たり前(但しビールだけ)、言葉遣いも乱暴になったヒロイン。
高校で同期、更に相手の裏の顔まで知るこの二人が偶然近隣住まい、しかもクラス替えによって同じクラスにまでなった事から始まる関係。
互いに素直になれず憎まれ口を叩き合ったり、気遣う言葉にそっぽを向いたりしつつも、いつしか恋仲・同志となり、相手を想うが故に騒動を起こし、自分達を潰そうとする大人達の理不尽な圧力にはスクラムを組んで一緒に立ち向かい、最後には彼らなりの幸せを掴み取ります。典型的ツンデレ物。
80年代学園ドラマ風作品が好きな方にお勧めです。
I would say, author-san is pretty bold to write stuff about minor drinking and smoking hahaha, it's bold but at the same time refreshing idea! I still didn't found other romantic-comedy novel with this kind of theme. This is good
I also love the conclusion, i love the feeling that it's not just about happiness and happiness, we the reader know that they will face a hardship even after the ending.
i can definitely agree that this novel is one of the masterpiece from author-san