勇者のクズ

作者 ロケット商会

3,709

1,294人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

落ちるトコまで落ちた。
失くせるものはだいたい失くした。
けれども、ココは踏みとどまりたい。
どうしても、これだけは失くせない。
そんな物語に感じました。

全てが面白く、最新話まで一気に読んでしまいました。
この作品が今後も更新されることを期待しております。
素晴らしい作品をありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

基本的にめっちゃくちゃいいヤツがほとんどいない。
アウトローなやつがアウトローなやつらとドンパチする。

西部劇のモラルにSFの要素と、
強いが無敵ではない主人公の笑える掛け合いがあって
バランスよく成立している。

路地裏の薄暗がりのような心地よさが全編にわたっている。
是非読んでみてほしい。

★★★ Excellent!!!

「勇者なのにクズとはこれ如何に?」

 タイトルからかなりインパクトのある本作は、エーテル能力という超能力的な力を目覚めさせる手術が一般化した日本の現代社会が舞台となっている。
 そこでエーテル能力を悪用する人間が魔王と呼ばれ、それを倒すエーテル能力者が勇者と呼ばれる。
 大まかな設定はそんな感じだ。

 主人公は勇者サイドの人間なのだが、タイトル通り正統派の勇者をしていない。金欠で銭ゲバで、魔王以外でも邪魔する奴はあっさりと殺す。仕事が無いときは知人の店でツケでビールを飲んでピザを食い、カードゲームで仲間と賭け事に興じる真性のクズである。

 しかし、こいつが最高にイカしているのだ。

 主人公のエーテル能力は近接戦では無類の強さだが、絶対無敵の能力ではない。それを話術と機転、そして観察力で補うところは巷に溢れるチートごり押しの作品群とは一線を画している。

 誰かに助けを求められたら、皮肉たっぷりに煽りながらもなんだかんだで助けるところには、ギリギリのラインで何とか《善なる世界》に踏み止まっている感が滲み出て、その危うさが主人公の魅力を一層引き立てる。

 そんな主人公の仲間も基本的にクズだが、クズ同士の友情にも似た緩い連帯感は往年のアウトロー映画などを彷彿とさせる。ギリギリの人間同士がどん底に堕ちないためにささやかな日常を楽しむ姿は胸にグッと来るものがある。

 ヒロイン枠(?)に当たる主人公の弟子三人娘は、ウザい・小動物・お嬢様の三点セット。無くてもいいが有ると味が一層引き立つタバスコのような存在感。

 カクヨムでは古典に入る作品だが、最近の最強やチートに飽き飽きしてる読み手には是非とも読んでいただきたい。きっと新鮮な気持ちで読めるはずだ。

 ただ、この作品を読む上で一つだけ気を付けないといけないことがある。


 それは、この作品を読んでいると猛烈にビールと… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

決して善人ではなく、でも悪にも徹しきれない偽悪的なキャラクターが大好きなので、主人公はどストライクでした。
口悪い態度でかい、クズ野郎と自称しゲームとピザをこよなく愛する。でもいざという時には決めるところは決める。そんな格好いい主人公がここにいます!
戦闘描写は見事の一言。普通、文に起こすと臨場感がなくなり間延びしがちですが、丁寧な描写だがスピーディーさを失わず、頭の中で思い描ける圧巻の文章力。
時間を忘れて読み耽りました。

超一流の作家が産み出す、超一流の勇者の物語、最後まで追いたいと思います。

★★★ Excellent!!!

なんだこれめちゃくちゃ面白い!!!!主人公もしくは語り手が性格悪いやつはやっぱり面白い!変にいい子ちゃんでもつまんないし。主人公のリアクションがいちいちツボw、あの柄の悪さがいい!!!言葉のセンスが素晴らしいw全く甘さがないのも好き!!!あとアクションが面白すぎる、小説のアクションって緊迫感とかリアルさがなくてつまんねーのとかが多いけどこれはほんとに面白い!!!思わず息を飲んで読み進めてしまった!!!そして世界観!!!現代っぽい日本が舞台でSFチックなのに魔王とか勇者とかのファンタジックな言葉が共存してるのが面白い!!!最近文章が全く面白くなくて自己満のために書いたような小説が多くなってるけどこれは凄い!!!ちょっと試しに読んでみる気があっという間に最後まで読んでしまった!!!この小説の世界に浸るのが楽しすぎる!感動したので興奮しすぎました。長文失礼しました。応援しています。

★★★ Excellent!!!

正義も栄光もこの物語に出番は無い。
登場するのは日々をどうにか生き延びるための小銭を稼ぎ、酒とカードゲームを愛するごろつき勇者と強大な力のために人間性を捨てた魔王、そして厄介事のパレードで先頭を切る見習い勇者達。

どこ見てもマトモな奴がいない。
当たり前だ。

なんせ勇者なんて魔王を僭称する人間を殺すだけの仕事だ。
そんなものをやってる奴にマトモな人間はいない。

だがマトモじゃない彼らにはマトモしゃない魅力がある。
ニヒルでスパイスの効いたやり取り、そして確かな現実味をもつ強敵との戦闘シーンは、登場人物達を確固たる個性を持つ一人の人間として幻視させる。

暴力と超自然的な力をもたらすE3に狂った東京で紡がれる死神ヤシロの勇者譚。
ニヤリと不敵に笑うに最適な最低限の善意をあなたも是非。

★★★ Excellent!!!

こんなタイトルつけるから皆んな読まないんだよ・・たく

賞金稼ぎ・・・ウエスタンじゃないな。
隠密・・・って、公儀無いしいつだよそれ。
流れ者・・・家あるし。
ヤクザ狩り・・・任侠かよ。
悪魔狩り・・・近いけどサーガじゃねーぞ。
シティーハンター・・・って、ベンチにゃ座らねぇしドンパチより剣技だな。
JKだって出てるんだぞ、キャピキャピなんかしてねーよ!ウザいしDQNぽい忍者みたく・・・
円卓の騎士なんか出ないけど居るんだよそんなんが、悲哀だって在るぞ!
とにかくハードボイルドなんだよ、どこが!

とにかく読めば解るよ、
やっぱ勇者か・・・クズでいいや!

やめられなくなるぜ

★★★ Excellent!!!

この作品は、世界を救う勇者のお話ではない。
悪党からは金を巻き上げ、必要とあらば車を奪い、ピザとビールとカードゲームを善なるものと定義する。そんな王道勇者サマとは一線を画するなんて表現じゃ生ぬるい、まさしく『勇者のクズ』と言える主人公のお話です。
勇者モノなのにそんな主人公で面白いの?と思った人も、またクズ勇者系かよと思った人も、きっといるでしょう。
これが面白いんです。この主人公、ヤシロは確かにクズで、言動がとても小物臭い。まず冒頭から金がないとぼやいてる。そんなヤシロが見せる、一種の誇りとも言えるモノがすごいグッと来るんです。この作品は、登場キャラに芯がある。命がある。詳しくは語りたくありません。この感動を、これを読んだ人に是非感じて欲しいと思います。

★★★ Excellent!!!

RPG、ライトノベル、伝承など、古今東西様々な設定で描かれてきた勇者の英雄譚。
それら多くに共通するのが魔王を倒し平和を手にいれるといった王道ストーリーだろう
そう、魔王を殺すことこそが勇者の生業であり存在価値の一端を担っているものである

魔法もなければスキルもない、薬頼りの人殺し達の日常を書いた斬新な現代ファンタジー。

★★★ Excellent!!!

面白い小説。

 一国一城の主という言葉が矮小化され、「一軒家を買った人」程度の意味に落とされてから、もう数十年か経つ。
 かつて、特異体質による極めて珍しい存在だった勇者や魔王は、薬物や人体改造によって量産されるようになった。
「勇者として生まれる」のではなく、自らの意思で「勇者になる」、つまり人殺しになる者は、そういった性向を持つ者になるし、勇者として生き残る者は相応の力か性格を持つ者になる。
 その両方を持つのは、大抵クズだ。
 なるほど、この時代において、「勇者はクズ」である。

 そんなクズの主人公の下に、性根の腐っていない(※頭はおかしいにせよ)、未だクズではない、勇者見習いの少女らが弟子として転がり込んでくる。
 基本的に、クズではない者が勇者になることが無かった所に、クズではない勇者が育つとなると、将来的にそこには「勇者」と「勇者のクズ」が生まれる。

 物語が「勇者のクズ」という枠組みを産み出す過程であるから、経緯に対して誠実な描写や設定が行われているのだ。だから、あらゆる背景が展開と人物、世界にリアリティを与える。
 テンプレートをテンプレートと嘯かず、例えば「やたら独白の多い一人称主人公」という要素にすら理由を与える。
 それが序盤からクライマックスまで読者を惹き付ける。

 あとキャラが可愛い。

★★★ Excellent!!!

興味深い世界設定に引き込まれました。
世界には見ることも触れることもできないギミックが満載で、エーテル知覚がそのいずれかを認識・接触可能にすることで異能を引き出す。
薬物乱用をイメージする描写や乱暴な言動は好みが分かれるところかもしれませんが、物足りないほど一線を越えない健全な作品です。
とりあえず《嵐の柩》卿が不憫で可哀想で可愛い。間違いない。

★★★ Excellent!!!

勇者が魔王を倒す、かなりありふれ
定番のお話、それがこの作品は違う
倒すのは同じでもやっぱり違うと
言いたくなる展開に(笑)

倒した魔王をパシらせるどころか
倒してないのに、またはただの
敵相手してもパシらせようとする
勇者など、この物語の主人公
だけだかなと、思います(笑)

★★★ Excellent!!!

書籍から入ったのでWeb版とはまた違うかもしれないがそこはご了承いただきたい。

客観的に見てもヤシロは決して吟遊詩人の歌や何かしらの英雄譚で語られるような英雄ではない。
我々現代社会ではその辺にいるヤクザくずれと大して変わらないだろう。
しかし、友達のために戦う姿はまさに勇者そのものだと言っていい。
英雄でこそないが、彼もまたれっきとした勇者と呼べる人間だろう。

第2巻待ってます。

★★★ Excellent!!!

『魔王』と呼ばれるヤクザと、それを退治する『勇者』と呼ばれるアウトローの物語。

現代社会を舞台にしていながら、『魔王』や『勇者』や『アーサー王』などファンタジーな要素も取り入れた面白い舞台設定もさることながら。
そのキャラクター一人一人の魅力で、ぐいぐいと引き込まれていきました。主役級はさることながら、脇役の一人にいたるまで魅力的。

主人公の一人称で語られる物語ですが、その主人公が強いのに完ぺきではなくて欠点やアラも多く、どこか親しみが持てるところが一番引き込まれる要因かなと感じます。
その語り口調が、コミカルでなんとも面白味があります。

続き、楽しみにしています。

個人的には、《嵐の柩》卿と主人公の関係が気になります!



Good!

確かに面白い。地の文もぐいぐいと読ませるし、キャラクターにも魅力がある。
でも、この作品はたぶん、無理やり「勇者」「魔王」というワードを使わなかったとしても破綻なく小説世界が成り立つだろうし。
そこへあえて「勇者」「魔王」というキャッチーな単語を入れたことによってネット小説の読者層を大量に取り込むことに成功したのだろうと思う。
マーケティングの勝利ですね。ある意味。