七本でもいいじゃない!
あるところに、七本のシッポをもった、ネズミがいました。
ネズミがパーティーにでかけると、みんなが大わらい。
「七本も! シッポがラッキーセブンて、どないやねん!」
どっ!
口をそろえて、ネズミをからかいました。
ネズミはくやしくてしかたがありません。
そこで、トコヤへ行って、シッポを一本切ってもらいました。
「どや!」
ネズミがパーティーに行くと、またみんなが大わらい。
「六本! 六本のシッポやて! こらかなんでえ!」
と、口をそろえてネズミをからかいました。
「ムッ」
ネズミはトコヤへ行って、もう一本、シッポを切ってもらいました。
「どや!」
どっ!
「ネズミがシッポ五本て! こら、ケッサクやな」
ついに、ネズミはシッポを一本ずつ切りおとして、パーティーに行きました。
ところが、何本切っても、みんながからかいます。
「むっふっふ。これでもう、からかえまい!」
どや!
ネズミは全部のシッポを切って、パーティーに行きました。
すると……。
「プッ! シッポがないネズミやて! プププーッ」
みんなは、なおさらネズミをからかいました。
ネズミは、家に帰って、大泣きに泣きましたとさ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます