概要
私はピカピカの女子高生! とりあえず「打ち場」に来てみました!
日本の何処か、恐らく北の方にある「花ヶ岡高等学校」。この高校は不思議にも《賀留多》が遊び放題という事で、各地から賀留多好きが集まるので有名だった。
四月に入学したばかりの友膳要(ゆうぜんかなめ)は、クラスメイトと連れ合って花ヶ岡名物の「打ち場」へとレッツゴー!
花ヶ岡高校では賀留多が遊び放題と聞いていた要ちゃんだったが、どうにもピンと来るものは無いみたい。
「一月が松、二月が梅……訳分かんない! 初心者には厳しいよぉ」
さて、そんなお困りの彼女を見ていた一人の上級生が、「だったらこれは?」と、ある札を勧めてくれた。
手渡された札は《株札》、一から一〇までの札が四枚だけというシンプルなもの。
「へぇ、良く分からないけどやってみます!」
ちょっぴり記憶力が弱い要ちゃんも、こ
四月に入学したばかりの友膳要(ゆうぜんかなめ)は、クラスメイトと連れ合って花ヶ岡名物の「打ち場」へとレッツゴー!
花ヶ岡高校では賀留多が遊び放題と聞いていた要ちゃんだったが、どうにもピンと来るものは無いみたい。
「一月が松、二月が梅……訳分かんない! 初心者には厳しいよぉ」
さて、そんなお困りの彼女を見ていた一人の上級生が、「だったらこれは?」と、ある札を勧めてくれた。
手渡された札は《株札》、一から一〇までの札が四枚だけというシンプルなもの。
「へぇ、良く分からないけどやってみます!」
ちょっぴり記憶力が弱い要ちゃんも、こ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!株札の小説だなんて、興味深い
初心者にいきなり五枚株だなんて、なんてえげつない先輩ナンでしょう。素晴らしいですね
簡単に出降りの話をさらっとしてますが、最強の役は当然として、良さげな勝負できそうな役ですら、頻繁に出来るわけじゃなく、皆、そこそこの手で勝負するんですが、その「そこそこ」がくせ者で、案外、低い手でも勝てたりするから大変で、手が入った時に降りる判断を間違うと、ズブズブと沼にハマっていくのです
良いんですよ、よほどの役が出来てない限り出ないと決め込んで戦うだけなら、困ったことにこの遊戯は、自分が出てたら勝てたかどうかを、常に目の前で見せつけながら勝負が進むんです
勝てたはずの役で負けた時の忸怩たるや、想像以上の…続きを読む