花札という遊びをご存じだろうか?
多分、大抵の人は「知っている」と答えるだろう。しかし、「でもさ、やるにしてもさ、なんか敷居が高くない?」と言い足すに違いない。人によっては「高倉健さんとか菅原文太さんが演じるダーティーな世界に生きるキャラクターたちが真剣にやるような、そんな遊びなんでしょ?」なんて言うのもいるだろう。
残念ながら、花札のイメージってのは大体そんなもんである。
だがしかし! 本作はそんな花札のイメージを根本からひっくり返してくれるものである。
本作で花札を行うのは、高校生……しかも、お嬢様学校の生徒たちなのである。
青春の形は十人十色、千差万別と言いますが、ここまでオモシロイ学園モノはみたことありません。
花札のシーンは圧巻、それでいて丁寧に勝負を解説してくれるので、毎回楽しく読み進められます。