第27話 続・私的純文学について
ASMRってご存知ですか?
Autonomous Sensory Meridian Response の略で何となく日本語にすると「自律感覚絶頂反応」となるそうです。
最近、YouTube動画などで流行っている耳に心地良い音を流しているのが主にそれになります。
人それぞれの感覚ではありますが、石鹸を削る音だったりスライムを練る音だったりを聴くとなんとも言えない心地良さでリラックスできるというのがあります。
私も好きでたまに聴くのですが、こういう動画を探していて気がつきました。
あ!この音を心地良いと思う感覚『ASMR』は純文学にめっちゃ関係しているなと。
純文学は『ASMR』の感覚を文章にして、それを小説の中で人物に具体的に語らせたり表現させる事が描かれている小説だと思うのです。
『ASMR』を具体的に語らせる、これ重要だと思います。
YouTube動画では耳に心地良い音が流れているわけですが、私が書いたように「耳に心地良い」という簡素な表現ではダメなのです。
もっと具体的に、作者の感受性を使った表現で書く必要があります。
その作者の感受性の表現によって、耳の『ASMR』を感じるのと同じように文章を読む上での『ASMR』を感じさせてくれる作品が純文学なんです。
感じる、感覚を具体的に想像出来るような事で文章とするというのでも良いと思います。
なのでウィキペディアにあるような純文学を芸術的作品とするのはやはり乱暴で誤解されやすい表し方だと思います。
情景描写が美しいとか、文章が綺麗だとか、そういうのはあってもいいですが純文学として成り立つために必要では無いと思います。
大切なのは『感覚』『ASMR』を作者が感じ取れて、それを文章に出来、更に小説の中に入れられる事。
私がエンタメ作品やラノベも好きでありながら、純文学好きが止められないのは小説を読みながら『ASMR』を感じたいからなんだなと分かりました。
カクヨムでもぜひ、純文学が読みたいです。ASMR感じたいです。
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