第24話 酷評は難しい

 ウェブ小説ではたまに、荒らしのように酷評コメントをして楽しんでいる人がいますね。


 ですがその酷評コメントが稚拙な場合がほとんどで読んでガッカリしたり、笑えてきたりする事すらあります。


 酷評された作品以上に、酷評した人のレベルが低い事がほとんどですが多くの作者さんが、せっかく感想をくれた人の意見を悪く捉える事が出来ず苦しんだり傷ついたりしているようです。


 本来、酷評って難しいんですよね。


 批判するからには、その作品を熟読しなければいけない。

 しかもその作品がなぜダメなのかを語る上で、類似作品や対象作品、その他にも知識を多く持っていないといけない。


 そうしないと批判した人が恥をかくことになる。


 ウェブ小説の批判、酷評ではそれを分かってない人が多い。

 批判して楽しんでいるつもりで実は恥をかいている事を。


 プロの書評書きの方や論評を書かれている方は、やはりしっかりした知識人の方々ばかりなので批判も、同意できない内容であっても恥を撒き散らしている事はありません。



 そう!上に書いたように、酷評や批判は誰もが同意する内容、意見とは限りません。

 それがプロの方が書いたものであってでもです。


 素人の方が書いた酷評なら尚更だと思います。


 それでも作者の方は気にしてしまう。

 言われたからには直さなきゃいけないんじゃないか、自分の書いたものは全くダメだったんじゃないかと思い込んでしまう場合もあるでしょう。


 ですが一番の正解を持っているのは作者さんだと思うのです。


 間違った知識で書かれている物に対しての批判であるならば、作者さんは調べ直した上で直すべきですが、そういった問題ではないストーリーの面白さや人物の動きに関する事等ならば、時にはブレない事も大事だと思います。


 素人の書くものだからこそ、何か言われたら「しゅん」となってしまう。

 私だってそういう事がありますから分かります。


 ですが酷評、批判する人たちだって素人なんです。


 一呼吸置いて、何なら一晩でも1週間でも置いてから落ち着いて、書かれた批判を読み直して本当にそうだろうかと自分の書いた作品を愛しながら思ってもいいと思うのです。


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