第23話 小説を書く勉強のために小説を読まない
皆さんは小説を書く勉強のために小説を読みますか?
私にとって小説は娯楽であって、勉強するために読むものではありません。
好きだから読んでいるし、読みたいから読んでいます。
けれど文章の書き方や見せ方等を学ぶために、好きな小説を書き写してみるのはやってみたいなと思うことがあります。
私は小説を読んで、小説を書く上での勉強になると感じた事はほとんどありません。
私が小説を読む時は『一読者』だからです。
人気のある作品がどうして人気があるのかを知るために、そういう作品を読んだとしてもその時もやっぱり『一読者』目線なのです。
その読んだ小説が面白かったとしたら、私もそう感じる小説を書きたいなとは思うものの、
その小説の人気要素だなと思える部分に感銘を受けたわけでないなら、参考にする事は無いと思います。
どんな作品が世間ではウケているのかを知りたいとは思っても、そのウケているところに私が感動しなければ執筆に取り込まない、そんな私はプロを目指す方々からしたらダメのかもしれません。
ですが小説好きな『一読者』としての私からすると、小説を書く人には人気作を真似たり同じような系統のものを追って欲しくないと思ってしまいます。
その人気作は、その作者が書くから面白い。
他の作家さんには、もっとその作家さんしか書けないオリジナリティある作品を書いて欲しい。
私はそういう小説をもっと読みたい、だから人気作を真似たような作品ばかり出来て欲しくない、そう『一読者』の私は思うのです。
小説を書く者として人気作を読み、知る事は大事だと思います。
ですが人気がある作品がどうして人気があり、そういう系統の作品がどうしてウケるのかは『作家としての目』より『読者としての目』で見た方がそのウケる要素を自分なりに描けると思うのです。
これは個人的考えなのですが『作家の目』で読んでしまうと読者がその小説を楽しい、面白いと思っている部分を小手先で捉えてしまい、応用が利かなるように思います。
ですが『読者の目線』だと、何が面白くてウケているのか、深く感じ取れた上で自分の書くものにも応用しやくすなると思うのです。
小説は小説を売る編集者や出版社の人たちではなく、面白いから読みたいと思う読者に向けて書かれてほしい、『一読者』感の強い私はそういう考えなのです。
だから私自身は余計に、小説は勉強として読まないのだと思います。
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