第38話 悪い感想をあまり書かないようになった理由
投稿サイトの小説や、公募で落ちた作品に対する感想に悪い感想をあまり書かなくなった。
その事によって私の評価を好まなくなった作者さんもいると思う。
良い感想だけじゃなく、悪いところも指摘してほしい。
それは分かる。
私だって、素人目からも明らかに分かる悪いところは指摘する。
けれどそれ以上に粗探しのようにして悪いところを探す事は止めた。
(夫の小説は別)
理由は素人の私が見つけ出す、探してまで見つける悪いところなんて好みだったり、良い部分で相殺出来る程度のものだと思うようになったからだ。
そういう悪い部分を細かく指摘するより、その人の小説の良い部分をもっともっと認識してもらって出してもらう方が今後の作品はずっと素晴らしくなると私は考えている。
うちの夫の小説は技術的な悪い部分はほとんどない。
マンガの絵で言うならば、桂正和さんのように言うことなしのデッサン力。つまり文章力はある。
けれど忍空を描いた桐山光侍さんのようなデッサン力はそこまでじゃないけれど、インパクトとオリジナリティのようなものはあまり無いのだ。
プロにまだなっていない作家さんほど、桂さんのような正確さより桐山さんのようなインパクトやオリジナリティの方がずっと大事だと私は思うのだ。
悪い部分を矯正するのは編集者さんに任せればいいんじゃないかとすら思う。
素人の私からも指摘せざるおえないぐらいの悪い部分はさすがに指摘するが、荒削りと評するぐらいのものならばそれを指摘するより良いところを褒めたい。
マンガで言うならデッサン力30点、インパクトとオリジナリティが70点なら、更にインパクトとオリジナリティで突き抜ける作品を目指してもらう方がプロの近道なんじゃないだろうか。
またマンガに例えてしまうが、重版出来でもまさにそういう作品が化け物的作品としてデビューする話がある。
プロを目指している人なんだから、厳しい意見や悪い部分の指摘もしてあげるべきだというのはもっともだと思うし一般的に正しいのかもしれない。
でもそれによって「それなり」の作品になってしまったらそれは返ってプロになることに遠ざかることだと思う。
だから私は「ただ褒める」のではなく、その人のインパクトやオリジナリティになりそうな部分を褒めたい。
そして悪い部分はそれほど指摘しないスタンスでいく。
カクヨムと文芸に対する私的意見 ピューレラ @natusiiko2
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