死者の夢世界

家でも学校でも暴力や暴言を浴びせられ、ずっといじめられてきた17歳の私。
いじめに耐え切れなくなり自宅マンションの6階ベランダから飛び降り自殺した。
死んでもう目を覚ますことはない。この先は救いのある死後の世界だと信じていた。
しかし、目を覚ました先にあったのは無数の門が立ち並ぶ不思議で不気味な世界だった。
何が何だかわからない私の前に影と名乗る謎の人型存在が現れてこの世界が「死者の夢世界」と呼ばれる現世と常世の間に存在する不安定な世界だと語られる。
「死者の夢世界」がどのような世界なのか知るために私は幾つもある門から数々の世界を歩くことを決めるのだった。