第33話 恋のライバル? (3)

(本文)


 だから機嫌のよい俺は、新たに家臣となる闇精霊達を召喚するから。こんな感じで『えい! えい!』と、いった感じだよ。

 特に先程、うちの奥さまに優しく教えて頂いたぼくちゃんだから、大体の要領の方が解ってきたのだ。

 特に召喚? と、いう奴はね。呼び出したい闇の者達を自分自身の頭の中で、先ずはイメージする事が大事みたい。

 例えばさぁ、マンガやアニメ、ゲーム等に出てくるキャラクター達を自分自身の頭の中で妄想させれば良いかな?


 その後はね、先程といっしょ、今度は『うん、うん、うん』と、いった感じで、ぱ~っと沸かすような具合だよ。


 だから今度はグリム・リィーパーを召喚する。俺頑張るから!


 ……ああ、そうだ、グリム・リィーパーを俺が召喚すると言っても。みなさんの中には解らない人もいるはずだよね?


 そう考えるとさぁ、本当にごめんよ、みんな。あのさぁ、グリム・リィーパーはね、あれ、あれだよ。ごく一般的に死神といわれている輩達の事なのだ。


 とくに今は召喚の元となる死人の魂が、この辺りに沢山漂っているから、召喚するのに楽だと思うと。先程うちの美しい奥さまに教えて貰ったから、実行してみるね。


「ヨォ~シ! 俺の妄想力を爆発させるぞ──」

「あっ、貴方頑張ってください!」


 さぁ~て、さぁ~て、何が出るかな?


 ……だよね?



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