第23話 俺の地元で大暴れ? (6)

(本文)


「未確認生物に向けて、皆一斉に攻撃を始めろー! 撃てー!」


 その憤怒を交えた掛け声が響くとね。同時に辺りから一斉に銃声の音が聞こえてきたのよ。マジで……


 特に俺、この辺りの店舗などを火の海にしてね。死体の山を築き、殺伐とした光景を作っているのよ。

 だから、とうとう出てきたみたいだ、警察や機動隊が。俺を殺傷するためにね。先ほども述べたけど、憤怒しながら俺達に攻撃してきたよ。奴らが銃でね!


 一斉に銃声聞こえた! 俺の耳には! マジで不味いと思ったよ、俺は!

 いけないと思い、奥さまを守るために盾になったんだよ!

 自分の女を命に変えても守らないといけないからね……


「うぉ、おおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


「貴方ー!」


 銃声の音に負けないぐらいの、二人の声響き渡ったよ‼


 俺マジで死んだ──!

 銃で撃たれたのだからね……


 でもフレイヤを庇えたのなら本望かな? とも、思ったよ……


「っ……いたたた、お、おい、大丈夫か、フレイヤ?」


「はい、大丈夫ですよ、貴方……わたくしを体を張ってまでも庇ってくれたみたいで。わたくし嬉しくて感動しています……」


 俺銃声の音が鳴り終えて、自分自身の体を確認したよ?

 なんだか良くは分からないけれど俺は、まだ生きているようだね!

 だってあれだけの銃弾を受けたのにだよ?


 まあ、まだまだ、体のあちらこちらは、確かに痛いけれど。

 なんとか、かんとか、俺生きているみたいだよ!


 マジで不思議? なにが起きたんだろうか? と、不思議がる俺だけど。

 でもね、ふと、ある事を思い出し、後ろに確認を取ってみた?


 大丈夫なのだろうかと俺、後ろを振り返ったよ?


 するとさぁ、俺の奥さま。笑顔でいた!

 それで、先ほどの台詞を言ってくれたんだよ、大丈夫だとね。


 その様子を見て「ふぅ……」と、声を漏らす俺なんだよ。

 まあ、取り敢えずは良かった、安心した! どこも傷などないよね、俺の奥さまは?

 気になり尋ねてみるよ、フレイヤに。


「大丈夫かフレイヤ? 傷などできてないよね?」


「はい、大丈夫ですよ! あんな鉄の弾など、神であるわたくしに、効く訳も御座いませんし。それに弾の威力を抑える、防御魔法も使用しましたから、効く事もまずはないですね」


「へぇ~、そうなんだ?」


 俺奥さまから話を聞いて、なるほどと思ったよ!

 確かに神さまなら効かないし、確かに無敵かも知れないね? 又そうでないと神様だと言わないかも知れないし?


 そう考えると俺、ふと、疑問に思い? またまた奥さまに尋ねてみるよ?


「あのね、フレイヤ? 聞きたい事あるんだけど?」


「何ですか、旦那さま?」


「フレイヤが使用しているような魔法だけど。それって俺でも使用出来るのかな?」


「……ん? 旦那さまがですか?」


「そうそう?」


「えええ、出来ない物もありますけど、その容姿のままなら出来ますよ!」


「えっ? 人に戻れば出来ないの?」


「はい! 無理ですね。ただの人に戻りますよ!」


「まっ、マジで?」


 俺、フレイヤの話を聞いて嘘?と、思ったのよ。

 だってさぁ、奥さまの話を効く限りでは、俺って彼女を守るたのなら。いつまでもこの容姿でいないといけないみたいだよね。


「はい! もともとわたくし達は、神アースガルズの者達からしてみたら、魔族と言われていた者達ですから」


「そ、そうなんだ?」


「えええ、特にわたくし達ヴァン族は、神々との戦いに敗れ滅びましたので、最後の生き残りはわたくしのみなのですよ……」


「はぁ、そ……って俺は?」


「旦那さまは一度死んでいるので、やはり生き残りはわたくしだけですよ。それに旦那さまを前世の魔力を使用出来るようにしたら、こんな容姿になったのですよ」

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