第15話 再婚するための自己紹介? (9)

(本文)


 うぅぅぅ……何か良い案がないだろうか……?


 俺マジで色々と思案してるのよ?


 そう言えば奥さま、先ほど有名な女神さまだと、自分自身を自画自賛していたよね。実際俺に知らないかと、尋ねてくれたぐらいだからさぁ……


 と、言う事は、もしかしてスマートフォンで、ぐるぐる先生に尋ねてみたら、詳しく教えてくれるかも知れないね?

 俺、ふとそう思ったんだよ。だから取り敢えずは調べてみるね? フレイヤの事を……


 そう思うとね、さぁ、行動だよ!


「あっ?」


「……ん?」


「……あれ? あれ? あれ……?」


「……どうしたのですか、貴方?」


「……えっ? いや、なんでもないよ。ちょっと探し物だよ……」


「……ふぅ~ん……そうですか? 何をお探しですか?」


 不思議そうな顔をしながらねフレイア、俺に尋ねてきたよ。何を探しているのかと?

 だからね俺は、奥さまに──

「あああ、スマートフォンだよ。君が有名な女神さまなら、前世の俺、何故君みたいな美しい奥さんを放置して行方をくらましたのか。ぐるぐる先生に尋ねて調べれば分かるんじゃないかと思ってね? それでスマホを探しているんだよ」

 と、応えたよ、俺はね……


 するとさぁ、奥さま「……ですか……」と、急に声のトーンが落ちたよ。何故だか分からない俺だけど?

 まあよいか? 別に何も気にする事もなく。スマートフォンを探し始めたよ。俺はね……


 どこだろう? どこだろう? 見当たらないだよ、俺のスマホがさぁ……?


 先ほどまでは、確かに持っていたんだけどね、スマートフォンを……


 だから、おかしいなぁ~と、思う俺だよ……?


 でもさぁ、良く考えると、俺?

 先ほどね奥さまに、魔法をかけられた時に、服が破れてしまっていたのよね。

 余りにもバタバタと、奥さまに振り回されていたから、忘れてた、俺だったけど……


 だからさぁ、多分その時だから俺のスマートフォン落ちたのは……だからその辺りに落ちていると思うのよ……


 そんな訳だから、探すよスマホを……?


 どこだろう? どこだろう? どこだろうとさぁ……?


 特にね、この場所はさぁ、俺の地元のアーケードのある商店街でね……


 向かい合わせの道幅も広く。今は俺のこの容姿のおかげでね。皆逃げちゃって、辺りに人々いないから……直ぐに見つかるはずなんだけど……


 でもね、おかしなぁ~? 見当たらないのよ、スマートフォンがさぁ~?

 だからおかしいな~? と、思う俺……


 それにしても、どうにかならないのかなぁ~?

 俺のこの容姿……


 奥さまの魔法か? 神技か? 良くは分からないけれど……


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