第14話 再婚するための自己紹介? (8)
(本文)
「……え、えとねぇ……あれだよ、フレイア? 前世の俺なんだけどさぁ……」
「はぁ……なにでしょうか、貴方……?」
「何故、君みたいな美しい奥さまをおいて、出て行ったのかな、 前世の俺? 君が分かる事だけでもいいからさぁ、教えてくれないかな、フレイヤ?」
「えっ? あああ、はい……いや~、
俺奥さまに問いかけたんだよね。それでさぁ、目をしっかりと見て彼女に話かけたよ。フレイヤが嘘をつかないようにね……
でもね、彼女。俺と目が合うとさぁ、笑って誤魔化すのよ。本当に……
だからさぁ、奥さま本当に分かりやすいは~! と、俺、思うんだよ……
だ、だって、彼女。笑って誤魔化すは、目と目を合わせないようにするんだよ、俺とね……
と、いう事は、やはりあるんだ思うよ?
俺に内緒で知られたくない事がね……
だからさぁ、俺、更にフレイア……奥さまの目をしっかり見つめたよ……
するとさぁ、彼女。更に目を逸らし合わせないようにと、努力し始めるのよ。バカだからね。フレイヤが……
だって~そうでしょ? 返って不審に思う訳じゃない。俺自身がね?
奥さまやはり、俺にばれたくない事あるんだとさぁ……
だから奥さまに「本当に知らないの?」と、尋ねたよ、俺……
するとさぁ、奥さま──
「はっ、はい……知りませんし、分かりません……ただただ、家に帰宅すると、旦那様がいませんでしたし。それから後も帰宅をされませんでした……ほ、本当です……」
だからね俺は「ほ・ん・と・う・か・な?」と。更にきつめの声で問いかけてみたのよ。なんかさぁ、嘘くさいしね、奥さまが……
「えっ? あっ、はい……あっ、い、いや。やめてください。本当なんです、旦那様……帰ってみるといなかったのです、貴方が……だから本当ですし。もうそんなにも睨まないでください。それに顎からも指を離してください……痛いですから……」
目を余りに逸らす奥さまの顎を手で押さえて、指でクイっと上げたのよ。俺から目を逸らさないようにと……
でもさぁ、だめだね。やはり俺から目を逸らすよ、彼女は……
絶対に確信犯だと理解できた俺だよ。奥さまがね……
だからクソー! マジで歯がゆいわ! と、思いながらも、これ以上問い詰めるのもどうかと思う? 天使の囁きもある、俺だよ……
実際聞かなくて済む事なら、聞かないほうがいい事もある訳だしね!
だからまたまた、天使と悪魔の囁きが喧嘩を始めた俺だよ、頭の中でね……
さ~て! どうしようかと? またまた思案を始める俺だよ……
マジで、あああ……だねと、思う俺なんだ……
◇◇◇◇◇
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