第35話 恋のライバル? (5)
(本文)
だって……先程も述べたけど、この辺りの商店街……。
もう先程までの賑やかで、人の流れが沢山行き交う光景の面影は、全くといってない……。
俺達が行った行為で、辺り一面は、瓦礫の山があるのみだから。本当に俺は後悔しているよ。
「どうしたのですか、貴方?」
「……い、いや、どうしよう? 俺大変な事をしてしまった……マジでこの惨事どうしたらいいかな? それにさぁ、フレイヤは女神さまなのに。俺がこんな事をしたから迷惑をかけるんじゃないかな? もしもそうなら、本当にごめんね……」
俺シュンとしてね、奥さまを見つめ謝罪したの。本当に悪いと思うから。それにもしかしたら、これから先、と、いうか、もう既に俺の事で。女神の奥さまに大変に迷惑を掛けるかも知れないからね。
「いいえ……別に気にしなくてもいいですよ。
でもね、うちの奥さま、首を振りながら優しく答えてくれた。最後まで俺に寄り添い一緒にいてくれると。
それも笑顔でね……。
俺本当に有り難いと思ったよ。マジで嬉しくて幸せだと感じた。
だからフレイヤを抱え、お姫様抱っこをしたよ。
その後は奥さまに頬を摺り寄せて、思いっきり甘えた──この女性は俺の物だ! だから誰にも二度と渡さないし、触れる事も許さないよ!
俺に何があろうと、必ずフレイヤだけは守るのだと心に強く強く誓う……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます