第11話 再婚するための自己紹介? (5)
(本文)
だからさぁ、やっぱりね。結婚しても上手くいくのかなぁ~?
結婚生活っ奴を……
とも、思ってしまうじゃん?
マジでね……
だって結婚すれば離婚などしたくは無い、俺だからね……
それにさぁ、先ほどはね。悪魔の囁きに負けてしまった、俺だけど……
やはりね、この様子を見て冷静に考えると、天使の囁きの方が良かったのでは?
と、またまた思えてきたよ。男らしくは無い俺だけどね……
だってさぁ、やはり欲望に負けずに、冷静に考えて、奥さまを注意深く見てみるとさぁ──
先ほど述べたけど……男性の扱いが、上手いというか?
……慣れているのよ。本当に……
だって俺、先ほど悪魔の囁きに負けていらいね……奥さまに俺自身の体をあちらこちらと指で触れられているよ……
「うぅ~ん、うぅ~ん、旦那さま~」と、彼女、甘い声出しながら……
何だかね、いいように奥さまに、あしらわれて、手玉に取られている感じがするの?
まあ、ただ単に俺の考えすぎ?
奥さまの年の功で、優しいだけかも知れないけれどさぁ……?
でもね、何だかさぁ奥さま。俺の体に触れてくる仕草がさぁ、妖艶でね……
奥さまの仕草、指使いの一つ一つがね、男心をくすぐるのよ。
──それでね。ハアハアになる訳なのよ、俺は……
だからやっぱり俺は、結婚するなら。やはり先ほども述べたけど、清い乙女がいいよ、マジでね。純粋なのが言いわ……
それにさぁ、容姿がどうのこうのと、そんな事問題ではないよ。
奥さま俺にだけ、こんな感じなら良いのだけど。何かさぁ、フレイヤ、彼女を見てるとね。そんな感じには見えない。自分自身がいるのよ……
だって奥さま、誰にでもこんな感じなのではと?
ついついと思い、錯覚してしまいそうな。俺なんだよね……
実際ね今もそうなんだけど、「旦那さま~、え、えとですね~、フレイヤは~」と、言いながら。俺の体に優しく指で触れながらね、彼女猫のように甘えているよ。それにね。段々とエスカレートしている奥さまだよ……
だからね俺、鼻下伸ばしながら「……ん?う、うん。どうしたのフレイヤ~」と、あっさり答え返す程だよね……
そんな訳だから俺、もういいや、許してしまおう。奥さま──
と、思う気持ちになるんだよ。マジでね……
でもさぁ、これから先長く、一緒に暮らしていたらね……
何か事ある度に、いっもこんな感じで、誤魔化されそうな、気もするのよ彼女に……
だから奥さまとの結婚生活に不安があるのよ。俺はね……
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