第26話 俺の地元で大暴れ? (9)

(本文)


「おい、おい、俺の奥さま?」


「はい、はい、何で御座いますか? わたくしの旦那さま?」


「その金髪縦ロールの髪型は、大変にお美しく、とてもお似合いですね! 俺の奥さま!」


「まあ、お褒めにいただいて、何て嬉しいので御座いましょうか、あ・な・た・ありがとう御座います!」

 と、まあ、こんな感じでね、二人の会話がリズムとテンポ良く進むんだ!


 特にさぁ、うちの奥さまが、笑顔で俺の調子に合わせて、返答を良くしてくれるのよ!

 そんな訳だから、マジでありがたいね、俺自身も断然やる気が湧いてくるってもんだよ!


 だからさぁ、俺。ゲン担ぎで奥さまを拝んでおくよ!

 だってさぁ、俺の奥さま、神様で美と豊穣の女神さまだよ!

 まあ、そんな訳だから、彼女を拝んでも御利益あるんだって!


 だから俺はね「ありがたや! ありがたや! 」と、両手を合わせ拝んだよ。奥さまの事をね。

 するとさぁ、彼女「くす、くす……」と、笑い始めたよ。それがねまた、大変に可愛くてさぁ、まさに俺にとっては、勝利の女神さまって感じだね。


 そんな訳だから俺、フレイヤに萌だよ! 萌!と、思ったもんだ。だってさぁ、あれだけ嫌がっていたんだよ、彼女の事を。

 でもさぁ、もう駄目みたい? 奥さまにメロメロになったみたいだよ。


 そんな中慎ましくしている俺達だけど。実はね俺、余裕がないんだよ。先ほどからさぁ、警察や機動隊の処理で魔力が切れ掛かっているんだ。






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