第27話 俺の地元で大暴れ? (10)

(本文)


 そんな訳だから、しんどいのよ本当は、でもね。フレイヤが心配するといけないからね。誤魔化す為に妙に明るく振舞ったんだ。


 で、でもねマジでしんどいよ、俺は……


 ううう、そんなギリギリ路線の俺らしくない、踏ん張りをしている自分自身だけど。奥さまの笑顔をみるとね、自分頑張れと鼓舞して頑張れているんだよ!


「よーし! 雷光の矢だ! お前ら覚悟をしろよ!」


 俺のかけ声で雷の矢が飛ぶよー! それも沢山沢山にね!


 で、でもさぁ、だんだんと威力が落ちているのかな?


 中々、光の矢が抜けないのよ、車のボディの!


 それに塀やビルの壁のコンクリート等も、貫けなくなってきたね!


 あああ、マジでやばそうだよね、俺。さきほどまで貫けて破壊できてた、車やビル等の建物が破壊出来なくなっているんだよ。


 や、やはり。さきほども述べたけど。俺魔力切れだと思うよ⁉


 だからそろそろ、不味いかな? とも、思えてきたのよね。


 うぅ~ん。さてさて、どうしたものかな?


 で、でもね俺。弱音を吐きたくないのよ。奥さまを守りたいからね!


 前世の俺はどうだったかは、知らないけれど?


 今の俺は違うんだよ!


 必ずフレイヤを守り抜き、頼りになる男だと思わせてやるんだ!


 だからさぁ、少しばかり思案して、奥さまに尋ねたよ?


 俺が使える魔法で、何かこの状態を打破出来る物が無いのかと?


「貴方、魔力が弱まっているのなら、闇精霊や亡者を召喚すれば良いのでは?」


「えっ、そうなの?」


「はい、ここは今廃墟になっているので。沢山の霊魂がさまよっていますよ」


「へぇ~俺って、そんなことできるんだ?」


「えええ、出来ますよ。わたくしもできますが。思案していることがありまして。わたくしの神の力は温存しておきたいので。出来れば貴方がしていただけると、助かるのですが?」


「えっ? あああ、わかったよ……」


 するとさぁ、フレイヤ。俺に召喚魔法を使用すれば良いと言うのだけど?


 俺自身良く分からないよ、魔法の仕方が? だから腕を組み考えてしまったね。


「うぅ~ん? うぅ~ん? うぅ~ん?」と、 腕を組み呟くよ、俺は。

 でもね、さっぱり分からん? だから更に腕を組み思案する俺なんだ。



 ◇◇◇◇◇

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