第29話 俺の地元で大暴れ? (12)

(本文)


『ニギニギ──』


「そうです、そうです、死人です……あっ、ん、あああ、あん……例えば、スケルトンとかグリム・リィーパー等が極々一般ですね……あっ、あん、あっ、あん……」


『ワシワシ──』


「そ、そうか…… 骨とか死神なのか……?」


『ニギニギ──』


「はぁ~ッ、は、は~い……そうです……最初はイメージを湧かすのも簡単ですし、余り魔力消費の少ない、スケルトン辺りをイメージして召喚したらいいですよ……」


『ツンツン……サワサワ……』


「うん! 解ったよ! フレイヤ! ありがとう~!」


『ツンツン』

 くぅ~りくりったら、くぅ~りくり……。


「あん、あん、あん……いいえいいえ、あ・な・た……ッ、ん、あん、いい、いい……」


『ワシワシ──』


「よ~し! 骨だー! 骨だねー! う~ん、う~ん……骨をイメージしてみるよー!」


『グワッシ──』


「あっ、あん、あぁ、ああああああああああああああああああ~~~ん‼ 貴方~、素敵……」


 ふぅ……少しばかり俺、召喚やニギニギに力が入ったかな?


 だって奥様、大変に大きな声を出して、俺にそのまましな垂れ掛かってきたよ──とてもさぁ、火照った体で。その後は俺にアマアマしてきた。だから奥様の頭をヨシヨシと、撫でてあげたのだ。


 で、でもさぁ、このまま二人で、アマアマばかりしてる訳にもいかないよ。


 敵は相変わらず銃を構えている訳だから。早く駆除をしないといけない訳だからね。


 まあ、そんな訳だから俺は、自分なりの訳分からない呪文? もしくは、お経なのかな?


 独り言をブツブツと唱えて、召喚を始めたよ──。


 冗談のように俺、「アブラ、カタブラ、エッエッエィ~!」と、でも台詞にしようと思った。


 でもね、ふと俺、その台詞を言葉にしようと思った時に。『ブ~ッ』と、吹き出しそうになったよ。


 そして大笑いしそうになったのだ。

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