第31話 恋のライバル? (1)

(本文)


「おっ、おおお……あれが、俺の骨の軍団なのか?」

「ええ、そうですよ、貴方。これでわたくしの方も何とか魔力温存はできそうですから、本当に助かりました」

「そうか、それは良かったよ」


 俺が召喚した骨の軍団──警察と機動隊とを退け始めたよ。

 先程まで隠れて中々出てこない癖に、威嚇攻撃だけは一丁前にしてきた、輩達だけど。

 もう駄目だね、骨軍団の近接攻撃に、彼奴ら皆たじろいでいる。

 だって俺の骨軍団達も、骨骨してるから。体中隙間だらけだしね。銃の攻撃が効かない訳なのだ。


 まあ、そんな訳だから、先程から聞こえるのは、骨の『キキ、キー!』ではなくて。警察や機動隊の人達の銃声や悲鳴ばかりしか聞こえない訳だから。俺もかなりホッとしている。

 特に俺もフレイヤもそうだけど、魔法ガードの使用の多々の為。先程から魔力消費が激しくて、実際は大変に苦しい状態だったのだ。


 だから骨軍団の活躍を見たら、俺自身気が抜けて、その場にへたり込んでしまったよ。「ふぅ……」と、一息漏れそうなぐらい。

 すると奥様が「貴方、大変に、良く出来ましたね……ほらほら良い子! 良い子! してあげましょうね……」と、俺に優しい声を掛けてくれた。

 それはね、とても、とても、甘~い蜜のような優しい声なのだ。


 だから俺、その甘え声が大変に心地ち良く聞こえるし、嬉しくもなったよ。

 でもね、まだまだ、俺の美と愛の女神の奥さまに、ヨシヨシして労ってもらいたい。

 だからその後は、フレイヤのたゆんたゆんに顔を埋めた──スリスリも何度も始めたよ。

 もうさぁ、本当に柔らかいんだ、奥さまのたゆんたゆんオッパイは。それに男を虜にするような、甘~い甘~い良い香りもするしね。

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