第9話 再婚するための自己紹介? (3)

(本文)

 ……でもね、天使の奴がね何度も囁いたんだ──

 なんでこんなにも、美しい奥さんをね。放置して前世の俺はいなくなったんだと?

 何度も問い掛けてきたのよね。天使の奴……


 だからその事が妙に気になる俺なんだよ──本当に悪魔の囁く、性欲に負けて良いのかと、またまた悩みだしたよ。

 うじうじと、女みたいにね……


 ……ん? どうしよう? どうしよう? どうしよう?

 マジで悩むよ。俺はね……


 こうなるとさぁ、奥さまに、問いかけた方が早くね~?

 いきなりずげっとは、聞けれないからね。オブラートに包んだように優しく問いかければいいかな?

 それも優しく、機嫌良く、角が立たない様にね……


「……あのさぁ、フレイヤ?君の今の職業は何かな? かなり昔から、生きているみたいだけど?」


 俺奥さま事、フレイヤに尋ねたよ。今の職業は何をしていらっしゃるのかとね?

 すると奥さま、不思議そうな顔してね「わたくしの職業ですか?」と、答えかえしてきたよ。


「うん、そうだよ。それにさぁ、長く生きてるみたいだけど君。もしかして不老不死なの、フレイヤは?」


 俺疑問だから、奥さまに尋ねたね?


「……あああ、まだ言っていませんでしたね、旦那さまにはわたくしの職業を?」


「うん、聞いてないよ。まだね」


「……そ、そうですか、では説明をしますね。わたくしは美と天候。豊作を司る女神なんですよ。知りませんか旦那さま、わたくし美の女神フレイヤの事を? 噂や神話の昔話などにも出てくるとは思うのですが……?それにですね神だから辺り前ですけど、不老不死ですわたくしは……」


「……あああ、そうなんだ?え~と、どうだろう? なんか聞いたことがあるような?ないような? いまいち俺の記憶も曖昧だから、ごめんね……でも、まあ、これで納得できたよ。フレイヤは女神さまだから、そんなにも美しいんだね……」


 と、まあ、奥さまから、大体の自身の自己紹介は聞いた俺だよ。

 それにしても先ほどは、ビックリした、俺だよ……


 だってさぁ、いきなり問い掛けてくるからね、奥さま……自分自身を俺が知っているかとさぁ?

 でも俺、昔話と言われても、本など見ないからね。良くは分からないよ、本当に……?

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