第7話 再婚するための自己紹介? (1)

(本編)


「駄目です!許しません!そんな事を言われるのなら、出るとこ出てやりますよ。本当に……」


「えー!でも前世だろ?それ可笑しいじゃん?俺の記憶に無い事を言われてもさぁ……それにこれだぞ俺!マジでこの容姿どうするんだよ……責任取って直してくれよ……それにさぁ、出るとこ?それって何処の事だよ……マジで意味わかんね~よ……」


「もぉ~、だから責任は取りますと、言っているではないですか、先ほどから……今度こそは一生尽くしますと……だから旦那さまの、お好きなようにして下さい。その代わり許して下さいと……うぅぅぅ、ひ、酷い……酷いです、旦那さま……こんなにも愛しているのに……うぅぅぅぅぅぅ……」


「……いや、マジで泣かれても困るよ。それにさぁ、御宅。そんなにも綺麗なんだから、俺じゃなくてもいいんじゃね?別に……直ぐに男も出来ると思うよ。だから俺の容姿を綺麗さっぱり、直してさぁ、別れようよ。お互いに、後腐れないようにね」


「いや!いや!いやです……絶対に別れませんし。離婚届けも絶対に拇印を押しません……う、わぁ、あああああああああ……」


「……離婚届けって何?ま、まさか、そんな物まであるの?」


「……ありますよ、天界のアースガルズに行けばですね……女神フリッグがちゃんと保管しています。だから何度逃げても駄目ですよ。わたくしが拇印押すまでは離婚も成立しません。それにですねわたくし。旦那さまが生まれ変わるのを心待ちにしていたのですよ。本当に……あぁあ、それなのに、それなのに……うわぁ、ああああああ……ほ、本当に酷いです。浮気ばかりして……その容姿は浮気防止です……だから絶対に解きません……」


 いや~マジで、困ったな?


 またまた訳解らない事ばかりを言ってくるよ。俺の元奥……じゃなくて現時点奥さん?


 いやはや、困ったな。


 マジで意味解らん、アースガルズって何処よ?


 他にもさぁ、フリッグって誰なのかな?


 そんな訳解らない言葉に俺は翻弄された。


 それにさぁ、俺の奥さま別に泣くのは構わんが、マジで離れてくれないかな?


 このままだと、収まり付かなくなりそうだよ。


 マジで、う~ん、どうするかな?


 これがね、今の俺の心の声なのよ、マジで先程から悩みぱなし。


 彼女を見てもさぁ、俺の腰に手を回しながら、泣いて甘えているだけなのよ。

 まあ、それは、それで別に構わないし、問題ないけれど。

 ただね、ただ、彼女に問い掛けたいのよ。頼むからそこで泣くのは止めてくれないかな?

 頼むから、俺の大事な所周辺で、顔を擦り付けて甘えるのを止めて欲しい……。


 でないと俺の理性って奴が、全く持たなくなるからね。まあ、そんな訳だから彼女には勘弁して欲しい訳なのだ。


 だから、あああな、俺なのね……。


 それにさぁ、まあ、それは措いておいて、俺の元奥さま? 今奥さま?

 まあ、どちらでもいいけどさぁ。


 俺実は知らないのよ。この女性の名前をね?


 だから何者、なのだろうか?


 それにこの女性、職業は何をしている人なのだろうか?

 俺全然知らないし、解らないよ。マジで奥さまの事をね。


 まあ、俺をこんな容姿ににした女性だから、多分そうだとは思うけど魔法使いなのだろうか?


 実際に服装もそんな感じで、大変に妖艶なのよ。思わず俺、彼女を食べてみたくなるくらい。


 まあ、そんな謎だらけの奥さまに、先程から振り回されている。俺だけれども。


 でも、そろそろ、奥さまには、自己紹介をして貰わないといけないよ? でないと俺、頭の整理が出来ない。


 だから尋ねてみるね、奥さまに?




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