第18話 俺の地元で大暴れ? (1)

(本文)

「……嘘をつくな? 俺にばれたく無い事があるから、お前わざと踏んだんだろう、スマホを……?」


 俺憤怒して怒鳴り上げたよ、この女に──

 するとさ、フレイヤは、おどおどしながら俺に……


「いいえ、そんな事はありません、貴方……」


 と、言ってきたね。今にも泣きそうな顔をしながら、この女はさぁ……


 でもさぁ、先ほども言ったけど許さないよ! この女をね……


「お前なぁ~マジどうするんだスマホ? これなぁ、本当に高いし、仕様できないだろうこのままじゃ、くそったれ、マジで腹立つな……」


 ガシャン──‼


「きゃー‼」


 俺頭にくるからね、憤怒して──壊れたスマホを地面に叩きつけてやったのよ!このバカ女の、目の前にさぁ……


 するとね、この女はさぁ、びっくりして叫んだね……俺その様子を見てさぁ、ざまぁ~ないはと、思ったよ。その上さぁ、笑いまで出たよね……


 そして更に文句を言ってやったよ!

 もう全然止まらないね。俺の口はさぁ……


「それにさぁ、お前。どうせ他の男と浮気でもしたんだろう? だから前世の俺、お前に嫌気が差して家を出て行ったんじゃないのか? ふん! このセフレ女が! 俺もはっきりと言いぞ、頭にくるから!浮気などする女はいらん! だから、お前とは寄りを戻さないし、とっとと帰れー! これから先も一人でいい、俺は……」


 ハァ、ハァ、ハァ……、とうとう言ってやった……先ほどから我慢していた事を、この女にね……


「……うっ、ううううううううう……」


 するとさぁ、フレイヤ。座り込んでね、自分自身の顔を両手で覆い。声を殺しながら、泣き始めたよ……


 その様子を見て「ふん!」また先ほどの手口か? 俺そう思いながら鼻息ならしたね……


 それにさぁ、わざとらしとも思ったよ。フレイヤの事を……


 だからあばよー! と、いった感じでね。自分の背の羽をバタつかせて、宙に浮いた──

 この場を去るためにね……


 よ~し! 行くか──


 少しばかりスッキリしたよ。俺は……言いたい事は、言ってやったからね。フレイヤには……


 さてさて、どこへ行くかな?

 取り敢えずは、言いたい事、言えば機嫌も良くなった俺だしね……


 それにまぁ、この容姿だけど、多分何とかなるだろう?

 俺そう思う事にも決めたよ!

 だから羽ばたこうと、したのよ。マジでね……


 でもさぁ、先ほど泣いている、彼女……まあ、フレイヤだけど……


 脳裏に浮かぶのよ。だから少しばかり気になるのね。あいつの事が……


 するとさぁ、またまた、俺の中の天使と悪魔が言い始めてくるのよね……


「放っておけ、あの女は浮気症だ! だから同情して今迎えに行けば一生苦労するぞ、俺!だから放置しておけ俺よ。分かったか……?」


「ば~か、天使が言う事など放置しておけ、俺! 良いのか? あのまま放置しておけば、またまた他の男に寝取られるかもだぞ? それで良いのか? それよりは連れていくだけ、連れて行き。自身の性の要求のはけぐちで使用すればいいだろ、俺よ! それにな女房なのだから何をしてもいいんだぞ、俺……だから連れていけよ……」


 うううっ……どうしようか……?


 またまた天使と悪魔が争いを始めたよ! 俺の頭の中で……


 で、でもね目を瞑るとね、先ほどボロボロと、涙を流して美しいそのお顔をくちゃくちゃにしながら泣いている。元奥さまの顔が浮かんでくるのよ……


 だからさぁ、少しというか……かなり? 罪悪感のある俺なんだ……


 でもさぁ、流石にもう泣き止んでいる頃でしょ?

 けろっとしながら、歯がゆい顔をして、俺の方を向いて睨んでいるんじゃないかな?


 ……どうせ先ほどの事は演技だろうし?


 そう思いながら、下を向いてみたよ、俺……フレイヤを見て確認を取るためにね……



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