第17話 再婚するための自己紹介? (11)

(本文)

 俺親にどう説明すればいいんだよ?

 ……保険にも入っていないのに……


 あああ、溜め息をつき……本当に無残なお姿に、おなりになった、スマホを拾い上げる俺だよ……


 思わず目を潤ませながら、奥さまを睨んでやったよ。マジでさぁ~!

 くそったれ目! 絶対に問い詰めてやる──!

 それにさ、やっぱり間違えないね~! 奥さまどうも俺に知られたくない事が、あるみたいだよ?

 それを再確認した俺だね……


「おい! フレイヤ! お前これはどういうことだよ? わざと踏んだだろう、俺のスマホを……?」


「いいえ……そんな事は……」


 そう言いながら、後ろにたじろく奥さまだよ……


 だってさ、頭にくるじゃん、絶対にこれはわざとだよと、思う俺だよ!

 だから確信犯には罰だよ!

 さてさて、何をしてやろうかと考える、俺だね……


 そんな訳だから彼女に、じわじわと言い寄った、俺は──

 するとねフレイヤ、美しい顔が引きつり始めているよ……マジでざまぁ~ないね……(笑)


 俺さ頭にくるから、奥さまの事……


 俺、いや……もうええわ……


 こいつの事、もう呼ばんよ、二度とね……奥さま等とはさぁ、フレイヤの事を……


 もうあいつでいいよ。呼び名はさ……この淫乱女め──

 まじでむかつく、絶対に別れてやるからな、俺は──‼

 と、まあ、俺はこんな感じでもう、かなり頭にきている訳よ。あいつの事が……


 だからあいつに言い寄ってやったよ……


 無残にも壊れた俺のスマホを持ってさぁ……


 だってさ、そこまでして、俺に知られたく無い事をしてるみたいだね、この女は過去に……?


 そう考えるとね、一つしかないじゃん?

 前世の俺が何故家を出たのかその理由をさぁ……?


 だから俺は聞いてみてやるよ、あいつにね!

 先ほどまでは、あいつに遠慮していたし、言えばかわいそうだと思うから、言わない事にしていたのに……


 だがもう言ってやる事にしたよ……俺のスマホをさ、わざとこんな状態にしたからね。あいつは……



 ◇◇◇◇◇














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