第19話 俺の地元で大暴れ? (2)
(本文)
「……あっ‼」
ふと見てみると、まだ座り込み泣いているよ。フレイヤは……
それにさぁ、更に良く見て確認してみると、先ほどまで離れから、フレイヤに見惚れ、スマホて写真撮影や動画を撮っていた男達、俺がいなくなった事を良い事に、フレイヤに近づいてきているね。
それでさぁ、彼女を取り巻いて更にシャッター音とフラッシュの光とを浴びせているんだよ。
何かさぁ、そんな彼女の様子を空から見下ろしているとね。まるでフレイヤを見世物にして、さらしているようにも見えるだよ。俺には周りの奴らがね!
だってさぁ、彼女の容姿は、見よう見方によれば、女神ではなくて、ゲームやアニメに等に出てくる、エルフの魔法使いの女性にも見えるんだよ。金髪で尖がった笹耳だし、服装も魔法使いのような、露出の多いいロープの服装だからね。
それにさぁ、そろそろ、泣いてばかりいるフレイヤが、害がないと分かれば、体に触れて、揺らす者まで出てきたよ!
多分「大丈夫?」だと、尋ねているだけだとは思う、俺なんだけれども。何かさぁ、見てるとね、段々とだけど、俺イライラしてきたよ、奴らに。
嫉妬心かなぁ~?
それとも自分の持ち物? それに触れる奴らが憎いのかもね?
それにね。見た目だけなら、この世の者でもないくらい、美しい容姿だしね、元奥さまはさぁ、いくら天使の奴に止められても俺自身、やはりあれは俺自身の物だよ。
だからそう思うと、今回は悪魔の勝利だよね。そんな訳だからさぁ、フレイヤの周りに集る男達に。その女は俺自身の所有物なのだと、主張したくなるよ。
だからさぁ、辺りが地鳴りが鳴り響くほどの、憤怒して声を張り上げ叫んだよ──!
「うっ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおー‼ それは俺の女だ──! だから、みなその場から離れろ──! それに俺の物に触れるな──! 分かったか──!」
するとさぁ、下にいた男達、俺を見上げたよ──
呆気に取られた顔してさぁ……
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