第21話 俺の地元で大暴れ? (4)

(本文)


「わっ、はははははは~‼ 燃えろ‼ 燃えてしまえぇぇぇ~‼」


「……ぐすん……ぐすん……ぐすん、チ~ン、あっ、シュン! しくしく……」


「ふむ、困ったな……まあ、いいか……」


 俺只今ね地元の商店街を魔力? 神技?


 ……ん? まあ、どちらの能力を使用しているのか、良くは分からないけれど。


 落雷、突風、火炎術を駆使して使用しながら。殺戮と破壊を楽しみながら、続けている最中なんだよね!

 そんな殺伐とした暗黒の景色に水を指す奴がいるのよ、本当に!

 場をわきまえないと言うかさぁ、もう少し身の回りの景色というか、状況を見て判断して行動しようよ? と、言いたくなるよ、うちの奥さまは……


 だってさぁ、今の俺、いかにも悪人だよ。マジでね!

 暗黒の破壊神みたいな感じ?

 だって容姿なんかは、いかにも魔王さま、みたいな感じなんだよね?


 山羊みたいな、勇ましい角もあるし! 俺の背には羽まであるんだよ! 羽という奴がさぁ!

 まあ、二度も羽って言った俺だけど。体毛も黒々して、筋肉もムキムキな上に、ジュニアも大きいときてる俺だから!

 マニアな女性には、たまらない一品だと思うし、一度味わうと、やみつきになる物持ちだと思う、俺だよ!


 そんな俺がこれまた、この状況が大変に良くお似合いで、殺伐とした世界を作りながら、殺戮を繰り返しているのよね!


 そんな悪逆非道を繰り返している、俺の後ろで、ビイビイと、泣いているのよ。うちの奥さん。

 マジで鼻はかむは、泣き癖がついているはで、「チュン!ビィ~ン! ひくひく……」とを、何度も何度も繰り返してくれるのね!


 それがさぁ、この殺伐とした、暗黒の景色に似合わない気もするのよ!

 だからもう、泣くのはおよし~フレイヤ~と、 鼻歌交じりに言いたくなる気分の俺なんだよね。


 でもまあ、仕方がないか?

 俺が奥さまに大変に、酷い事を物申した事が原因で、泣かせてしまったのだから……


 で、でもね。それでもやはり、自重してもらいたいね。うちの奥さま、フレイヤにはね。

 でないと、せっかくできた、このいかにも、世が終わりそうな、雰囲気が台無しになると思うんだよ。俺はね?

 するとさぁ、彼女。俺の気持ちが分かってくれたのか、その辺りは大変に微妙な所で。

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