★★★ Excellent!!! 昭和レトロと迷宮 @maruyuppi 昭和レトロと、世界樹の迷宮、ダンジョン飯が好きな私はこの小説を一気に読んでしまい、感動して泣いた。 文体も非常に好み。 小説家がダンジョンに潜りそれを文章にする設定もたまらない。 10年前に携帯小説を読んではいたが、最近のものは異世界転生ものばかりであろうと全く読む気がしなかった。 しかし、こういう私好みの世界観で書いてくれる方もいらっしゃるのだなあと感激している。 「素晴らしいなあ、私もまた文章が書きたいなあ」と思える最高の作品だった。 ありがとうございました。 他の作品も読んできます。 レビューいいね! 1 2018年10月30日 17:49
★★★ Excellent!!! 昭和に迷宮があったら 朔創 現実の日本で言うところの昭和時代を舞台にし、作家が雑誌に載せた文章という設定の話。 使われている言葉や文体からは昭和を感じられて、うまいと思いました。 作家先生が護衛と共に迷宮に潜るうち、仕事のためにしていた迷宮探索がいつしか好きになっていく様子が面白いです。 レビューいいね! 0 2017年9月6日 18:32
★★★ Excellent!!! パルプフィクションとしてドキュメンタリーを書く事 二夜 最初はおそらく冒険者あるあると戦前テイストを掛け合わせた全く新しいダンジョン飯だったはずなんですよ、ノリとして。 キャラが命を得、世界が色彩を纏うにつれ、その背後に実はあったものが、覆いかぶさってきてしまった…これは路線変更ではなく必然だし、同時に、きっと作者自身にとっても未知の開拓だったんじゃないでしょーか。 おそろしい事ですが、感動します。ええもう言っちゃいますよ、「感動した」って。他に思いつかないもん。とりあえず一話二話読んだよって段階の人には信じられないでしょうけどね。 とある重苦しい要素が内在しますが、基本的には優しい世界なので、ご安心を。スチャラカ冒険譚のつもりで読み進めて、ほんでやられてください。 レビューいいね! 0 2017年9月3日 17:51
★★★ Excellent!!! 有情滑稽、帝都地下迷宮探訪記 ひたちえぼ 戦前の上野に突如顕現した地下迷宮を、作家である飯田先生が案内役兼護衛の若者ふたりとともに探検するという随筆集。西洋幻想小説のような世界をおっかなびっくり逍遥する飯田先生の筆致にはおかしみと優しさがあり、そのお人柄が滲み出るようでした。第四階層での修験者さんと出会うお話がいっとう好きです。 レビューいいね! 1 2017年9月3日 10:35
★★★ Excellent!!! 大正風味と不思議のダンジョン、化学反応は想像を越える 無知園児 本来ならば、絶体に噛み合わないはずの要素が噛み合い、それゆえに面白い。大正風味が好きな人はダンジョン探索系に興味を引かれるだろうし、ダンジョン系が好きな人は大正風味に興味が出るだろうと思える、そんな怪作です。 なんといっても、まず目を引かれるのは大正感が非常に強い文体。良い意味で「似非大正」といった空気なので、太宰とか芥川とかそういった堅い文章にに目を引かれる人はどんぴしゃりだろうし、かといっ… 続きを読む レビューいいね! 0 2017年8月29日 22:54
★★★ Excellent!!! 昭和初期×ダンジョン。なんだそりゃ! 狸穴醒 関東大震災直後の上野(上野ですよ上野)地下に突如ダンジョンが出現。 その紀行文を書くため、インドア作家先生が編輯《へんしゅう》に追い立てられながら探索する、という設定のお話です。 大正~昭和初期の文豪風の文体ながら、読みやすい工夫がされています。 まずはダンジョンというWeb小説でおなじみの題材と、時代がかった端正な文章との奇妙な調和、そして乖離を楽しむのが宜しいかと。 テンプレをひねれば面白… 続きを読む レビューいいね! 0 2017年8月23日 21:46
★★★ Excellent!!! 戦前レトロ作家、迷宮を探索す 滝口流 「――東京市地下ニ大迷宮出現セリ」 現代から見れば『文豪』と呼ばれるであろう昭和初期の時代の作家先生が、東京の地下に突如出現したRPGなどによくある『ダンジョン』を探索する、紀行文形式の作品です。 当時の作家を意識した文体を用いて西洋ファンタジー風のダンジョンを潜る様は、現代との文化のギャップもありとても面白くてクスリと笑えます。 レザーアーマーに身を包んだ作家先生がダンジョンを探索し、ファイア… 続きを読む レビューいいね! 0 2017年8月20日 23:44
★★★ Excellent!!! 先生!ダンジョン取材の原稿料で寿司でも食べましょう! シャル青井 本作の主人公、飯田先生はいかにもインドア派な文筆家である。 彼が何故ダンジョンに潜るのか? そこにダンジョンがあるから……なのだが、それはあくまで編集による外圧であり、本人の乗り気はのらりゆらりと揺らめく柳のよう。 そんな初心者探索者の手記は臨場感と生々しさ、そして迷宮を知らぬ初々しさに満ちている。 彼はどこまで潜るのか。 今後の冒険にも注目である レビューいいね! 0 2017年8月19日 02:22
★★★ Excellent!!! 見果てぬ地平、見果てぬ夢、幻想の迷宮とその果てへ 雨藤フラシ(旧:富士普楽) どういう話なのか、それはタイトル・キャッチコピー・あらすじ紹介を見れば一目瞭然。もう題材の取り方からして面白い。 ダンジョン要素はウェブ小説ではありふれているようだが、一方の「戦前の帝都東京」というロケーションがその文体に活かされており、ここが本作独特の魅力を放っている。 つまり大正レトロな文体なのだが、「※新字新仮名遣いにて掲載」という親切な但し書き通り、旧漢字などはほぼ登場せず、難読漢… 続きを読む レビューいいね! 0 2017年8月17日 01:52