現実の日本で言うところの昭和時代を舞台にし、作家が雑誌に載せた文章という設定の話。使われている言葉や文体からは昭和を感じられて、うまいと思いました。作家先生が護衛と共に迷宮に潜るうち、仕事のためにしていた迷宮探索がいつしか好きになっていく様子が面白いです。
最初はおそらく冒険者あるあると戦前テイストを掛け合わせた全く新しいダンジョン飯だったはずなんですよ、ノリとして。キャラが命を得、世界が色彩を纏うにつれ、その背後に実はあったものが、覆いかぶさってき…続きを読む
本来ならば、絶体に噛み合わないはずの要素が噛み合い、それゆえに面白い。大正風味が好きな人はダンジョン探索系に興味を引かれるだろうし、ダンジョン系が好きな人は大正風味に興味が出るだろうと思える、そんな…続きを読む
関東大震災直後の上野(上野ですよ上野)地下に突如ダンジョンが出現。その紀行文を書くため、インドア作家先生が編輯《へんしゅう》に追い立てられながら探索する、という設定のお話です。大正~昭和初期の…続きを読む
「――東京市地下ニ大迷宮出現セリ」現代から見れば『文豪』と呼ばれるであろう昭和初期の時代の作家先生が、東京の地下に突如出現したRPGなどによくある『ダンジョン』を探索する、紀行文形式の作品です。…続きを読む
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