有情滑稽、帝都地下迷宮探訪記

戦前の上野に突如顕現した地下迷宮を、作家である飯田先生が案内役兼護衛の若者ふたりとともに探検するという随筆集。西洋幻想小説のような世界をおっかなびっくり逍遥する飯田先生の筆致にはおかしみと優しさがあり、そのお人柄が滲み出るようでした。第四階層での修験者さんと出会うお話がいっとう好きです。

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