概要
イヌと呼ばれる奴隷の青年、ネコという名の少女――挑むは自分たちの運命
盗賊団でイヌと呼ばれる奴隷の青年。
ある日、襲った村で偶然ネコという名の天真爛漫な孤児の少女と出会う。
本来なら殺し、殺される関係だったふたり。だが、ネコの類稀なる身体能力を見た瞬間、イヌの止まっていた時間が再び動き始めるのだった。
7月7日朝7時7分、無事完結いたしました。
ある日、襲った村で偶然ネコという名の天真爛漫な孤児の少女と出会う。
本来なら殺し、殺される関係だったふたり。だが、ネコの類稀なる身体能力を見た瞬間、イヌの止まっていた時間が再び動き始めるのだった。
7月7日朝7時7分、無事完結いたしました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!恐怖に追い立てられ、ボロボロになって立ち向かう二人の運命
子供同士の殺し合い、頭領の気まぐれで殺される仲間たち、生きるために人殺しを強いられる日々、息をするのさえ誰かの顔色をうかがうような毎日……
主人公イヌの生きざまは苛酷です。
頭領の意に添わぬ生き方をすれば死。
恐怖に身がすくみ、希望も感情も失いかけて、でもそうしないと生き残れない盗賊団での生活は、読んでいて胸が締め付けられました
そんなイヌの前に現れたネコという少女。
イヌは彼女に殺しの技術を教えるように命令されますが、上手くいきません。逆に少女と暮らすうち、イヌの心中に芽生えたものとはーー。
彼の身に刻み込まれた恐怖が、諦念と卑屈に彩られた毎日が、ネコによってどのように変わっていくの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!真っ白な綿毛は優しい風とともに
盗賊団で先行暗殺の役目を担うのは人の名すら与えられぬ奴隷。
過酷な境遇は彼の声と瞳から生気を奪い、暴力をかざす頭領に怯えながら言われるがままにその手を汚す日々。
そんな彼の前に連れてこられた天真爛漫な少女によって、止まっていた運命の歯車が再び廻り出し・・・
描かれた過去は読むに堪えないほど悲惨なものです。
作者のサディスティックな性癖を押し付けるかのような残虐描写でいかに悍ましいものを書けるか競い合う小説は数多ありますが、この作品はそれらの嗜虐的作品群とは一線を画しています。
あくまで物語を、舞台を、時代を構成する一要素として、生きたキャラたちが繰り広げる策略の応酬、渦巻く野望の裏側でしわ…続きを読む