恐怖に追い立てられ、ボロボロになって立ち向かう二人の運命

子供同士の殺し合い、頭領の気まぐれで殺される仲間たち、生きるために人殺しを強いられる日々、息をするのさえ誰かの顔色をうかがうような毎日……

主人公イヌの生きざまは苛酷です。
頭領の意に添わぬ生き方をすれば死。
恐怖に身がすくみ、希望も感情も失いかけて、でもそうしないと生き残れない盗賊団での生活は、読んでいて胸が締め付けられました

そんなイヌの前に現れたネコという少女。
イヌは彼女に殺しの技術を教えるように命令されますが、上手くいきません。逆に少女と暮らすうち、イヌの心中に芽生えたものとはーー。

彼の身に刻み込まれた恐怖が、諦念と卑屈に彩られた毎日が、ネコによってどのように変わっていくのか、二人の生きざまをどうか見届けてください

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