フルメタル・クレリック　～鉄腕神父と魔女見習い～

全編を通してのノリが武道的で面白かったです。会話とか行動がカンフー映画で見るような軽快さ。
熱血漢の集う勢いある作品だなあと思いました。

魔法が当たり前に存在する世界で、しかし主人公のクリス神父は魔法がほとんど使えない。
使えるのは初歩の初歩の簡単なものだけ――。

このハンデをどう乗り越えるかと思ったら、グーパンで殴られた。
いや本当に。グーパンなんですよ。何を言っているのかわからないとお思いでしょうが、グーパンで殴られたような衝撃でした。
「ああ、そう来るか！」という驚きが面白さに変わる。右頬を殴られたら思わず左頬を差し出したくなる。

加えて戦闘描写も良い。
多人数戦などは映画の一場面を見ているかのようなイメージが脳裏に湧き、果てには勝手にBGMまで再生される始末。
これは熱い。もっとだ、もっと見せてほしいと思わせる。
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最初に。面白かった！

11万字ある本作、小休止のしおりのはさみどころがわからない。
寝る前に読み始めるのはやめておいたほうかいいです。

地の文とセリフのバランスがよく、作者の書きなれてる文章力によって、読者はクリスとミーナの戦いから中座できなくなる。

初見時は、気を衒ったタイトルだなと思ったものの、中身はしっかりした骨組の良きファンタジー。

拳使うなら高度なバトル表現力が必要だがそれもあっさりとクリア。

ストーリーには触れない。３０話をジェットコースターに乗った気分で堪能してほしいから。

哀愁の鉄腕パンチ。
タイトルとキャッチが軽めだったので、読む前のイメージは完全に打ち砕かれました。

想定外の上質なファンタジーだった！
17話まで一気読みしてしまいました。
お陰で仕事が手に付かず……（笑

まだまだ序盤かな？
新作を探してるそこのあなた！
今から追いかけるなら絶対にオススメの作品です！