概要
俺は走る。あいつのために――あいつの夢を守るために。
吉野 陽太(よしの ようた)が「彼女」と初めて会ったのは小学6年生のクリスマスイブ。粉雪が舞う校庭でトレーニングをしていたときのこと。
彼女の名前は 夏目 奈々子(なつめ ななこ)。陽太と同じ6年生。転校の手続きをするため小学校を訪れていた。
陽太は100m走で全国大会5位のスプリンター。そんな彼に奈々子は競争を申し出る。躊躇いながらも申し出を受ける陽太――その瞬間、運命の歯車が動き出す。
小さい頃からサンタに憧れ、いつかサンタになりたいと願う陽太。
悲しい過去を背負い、他人に対して心を閉ざす奈々子。
二人はともに走り続ける。それぞれの「走る理由」を胸に。
そして、あるとき――互いを異性として意識するようになる。
RAYがお送りする、陽太と奈々子のピュアなラブ
彼女の名前は 夏目 奈々子(なつめ ななこ)。陽太と同じ6年生。転校の手続きをするため小学校を訪れていた。
陽太は100m走で全国大会5位のスプリンター。そんな彼に奈々子は競争を申し出る。躊躇いながらも申し出を受ける陽太――その瞬間、運命の歯車が動き出す。
小さい頃からサンタに憧れ、いつかサンタになりたいと願う陽太。
悲しい過去を背負い、他人に対して心を閉ざす奈々子。
二人はともに走り続ける。それぞれの「走る理由」を胸に。
そして、あるとき――互いを異性として意識するようになる。
RAYがお送りする、陽太と奈々子のピュアなラブ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!若いって良いね。今の私が全力疾走したら、文字通り昇天します。
聖夜のスプリンターと言うくらいだから、サンタが出演します。
そのサンタの位置付けと言うか、設定が現実離れしている。まぁ、ファンタジー小説ですから。でも、ひょっとしたら、作者の描いたようなサンタが世界で暗躍しているかもしれない。
さて、本題は少年と少女の恋愛です。
定石通り、途中は軽くイライラする程度に焦らされます。御約束ですね。
「でも、最後はハッピーエンドだろ?」
これも御約束ですから。ところが、中盤に入ってイキナリ度肝を抜かれるんです。
「ハッピーエンドにならないじゃん」
果たして、ハッピーエンドになるのか、ならないのか。それは読んでのお楽しみ。
RAYさんの作品は幾つも読みました…続きを読む - ★★★ Excellent!!!絶望があるからこそ輝く希望と感動
大きな大きな絶望があるからこそ、孤独や喪失感のやるせなさがあるからこそ、それがくるりとひっくり返る瞬間にカタルシスと感動がある。
それがありありと描かれた作品です。
中盤で起こる絶望的な事件の後に見える希望。
それに向かって突き進む主人公にどんどんと読まされてしまいます。
でもその先に横たわるもう一つの哀しさに、どこか満たされない気持ちになるのですが、それも......というように、辛い出来事の先に誰にとっても満ち足りた読後感が待っています。
陽太と奈々子の「夢」についても、作品のハートに絡めてよく描かれていました。
SF設定も見事で、それが物語へ絡んでいく様子も絶妙です。
誰もが読…続きを読む