若いって良いね。今の私が全力疾走したら、文字通り昇天します。

聖夜のスプリンターと言うくらいだから、サンタが出演します。
そのサンタの位置付けと言うか、設定が現実離れしている。まぁ、ファンタジー小説ですから。でも、ひょっとしたら、作者の描いたようなサンタが世界で暗躍しているかもしれない。

さて、本題は少年と少女の恋愛です。

定石通り、途中は軽くイライラする程度に焦らされます。御約束ですね。
「でも、最後はハッピーエンドだろ?」
これも御約束ですから。ところが、中盤に入ってイキナリ度肝を抜かれるんです。
「ハッピーエンドにならないじゃん」
果たして、ハッピーエンドになるのか、ならないのか。それは読んでのお楽しみ。

RAYさんの作品は幾つも読みましたが、どれも文章が優しく平易で読み易い。無駄な事を書いてないんですな。だから、物語が濃密な割に文字数が少ない。
既に作者の知名度は高そうですが、もし閲覧者の方が知らなかったなら、読んでみて下さい。

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