ゴールテープは究極の愛

自己犠牲、この言葉、本当はあんまり好きじゃない。
けどこの物語に出てくる自己犠牲は、泣けてくるほど一途で、ただただ優しい男の子が英断した、究極の選択。

でもここからが、この物語の素晴らしいところ。

その自己犠牲を、良くやったね、と、でも仕方なかったと、決してそんな哀しいええかっこしいで終わらせない。

『聖夜のスプリンター』
タイトルの通り、クリスマスイブの夜、想い人目掛けて疾走したその先には、それはそれは魔法のような大団円が待っています。

この物語こそ、サンタが私たちへくれた奇跡のプレゼント。
そうに違いありません。

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