ソウル・ド・アウト　～妖滅霊装奇譚～

ある日、神々の世界である天上界が世界ごと堕天し、地上世界に激突した。『大崩落』と呼ばれるこの現象によって、世界を構築するエネルギー『霊素』が過剰に充満。空想の産物である魑魅魍魎、通称『禍』が跋扈し、地表の六割が怪異によって人が生存不可能となってしまった。
　天上界から墜ちてきた神々は、この災害を解決するための組織『バベル』を結成。異能の力を手に入れた人々、霊装士と協力して、世界に蔓延る霊障を排除し、二つの世界を元に戻す活動に尽力していた。
　そのバベルの管理地区、タスク３と呼ばれる島。天童陵弥はその島に現れる禍と戦う、霊装士見習い『学徒』の一人だ。霊装士を目指し、彼は同じく学徒の英国美少女ミリア＝ラ＝グレンデルと手柄を奪い合い、いがみ合いの喧嘩を続けていた。