辰栗 光

生を望み生かす術を教える軍人と顔をなくした軍人が織り成す異世界擬洋風ファンタジー 自生するものが白い命を得て育つ〈白幹ノ国〉の軍人、高久（たかひさ）匡（ただす）は軍曹の階級を維…

魔王討伐から、すでに二十五年―― 訪れたのは平和ではなく、人間同士による戦乱の世だった かつて勇者パーティの重装騎士を務めていた オジも今や腰痛に悩む、立派な中年男性 祖国で…

龍の屍の上にある国には、〈残骸〉と呼ばれるものが出る。その〈残骸〉の首魁である鬼が邑楽山(おうらやま)に出るとして、『白装鬼神』の異名を取る女性軍人伏柴(ふせしば)光華(こうか)…

　——カミサマなんているわけない。 　高校生のリクは高校進学を機に、三柱の神を信仰する三柱村へ引っ越した。 　ある日、神を信じていなかったリクは、山中で見つけた祠を事故で壊して…

２００５年　平成１７年。ある夏祭りの日。小さなボロいお社でお参りをした時、彼女は名前を失った。■■■■。彼女の名前は己の口からも、他者の口からも自分の名前は聞こえなかった。やがて…

人の心を蝕む存在『影』が見え祓うことができる青年、町山英心（まちやまえいしん）。 だからと言って特別な使命があるわけでも、何かしらの大事件に巻き込まれたりするわけでもなく、ただ死…

最凶最悪の八つ首の大蛇・オロチ。 その大蛇は人々を喰らい殺し、村を焼き払い、恐怖の存在として君臨していた。 長閑な農村で平和に暮らしていた幼い少女シノも、オロチの襲撃で友も両親…

──わたしは、君の全てをこの手に入れたい。 ただ、それだけだ── 「ありがとう またね、大好き」ショートストーリーコンテスト 【狂愛】部門　参加作品です 男性視点です 宜し…

　【のじゃロリ神様】×【ぼんやりもののけ神使】×【現代和風ファンタジー】 時は現代。 自分を祀る廃神社を放り出し、適当に現世をふらついていた流浪の神•ミツルギは、ある日、自分を…

世界有数の優良国と言われる『DV王国』。そんな国の騎士団ならさぞホワイトな職場なのだろうと思いきや――パワハラセクハラモラハラの嵐！？果たして主人公は、国王の圧政から逃れることは…

鉄と、魔法と、肉と骨。 海と皇帝。 電子頭脳とネクロマンシー。 ペルセウスとメデューサ。 鯨。

※こちらは改稿前です。改稿版「鬼の守り部」の連載終了後、非公開予定です。 もし良かったら改稿版（https://kakuyomu.jp/works/168173306574190…

あなたを愛しているのです。

　モンドラゴン聖王国の『聖女』であるイサラは、得意の治癒魔法を活かして戦地の人々を癒していた。しかし休戦中のある日、敵国バルテルシア帝国の極悪非道な亜人兵団による奇襲を受けてしま…

　これは呪われた血を受け継ぐ令嬢に仕える世界最強の老執事が、最高の執事を育成するために一人の少年を弟子にする物語。 　呪われた血を受け継ぐ貴族レイヴンローズ家。その血は魔物を魅…

16歳の少女マリアは、ささくれだった手が傷つくのも構わずに、泣きながら一心不乱に桜の樹の下を掘り起こそうとする。 彼女は小学校の卒業時に、大切な人と一緒に桜の樹の下にタイムカプセ…

チョコを渡せなかった子の失恋話。

天帝は五龍を穢れた大地に遣わし、四龍には人を罰する力を、一龍には人の願いを叶える力を与えました―― 五龍の伝説が息づく虚飾と華燭の魔都、深灰。 ふるき友人とともに店を営んでいた…

閉鎖的な村の中で祀られている「白い玉」様をめぐる、五百年の宿業の物語。 八咫(やあた)の村では村人達により、持ち回りで白い玉様への参拝が定められていたが、参拝方法には細かな手順と…

現代文の時間には、決まって窓の外に亡霊がいる。 彼岸にいるはずの亡霊が視える晴季(はれき)は、毎日のように現代文の授業の時間には女生徒の亡霊が視えていた。そんな折、同居人である吉…

ヴァレリア王国には噂の庭師がいる。 庭を与えられた平民が大金持ちになった。 閉店寸前の寂れた食事処が王室御用達店に変貌。 その庭で過ごした主人の大病が完治した。 どれも信憑性…

不思議な光を宿すものを拾ったら持っておいで。好きな本と交換してあげよう。ここの本は、全てあやかしの世界のお話なんだ……ほら、読んでみたくなっただろう？

”人にあらざる者を視る”目を持つ伏見仁一（キミカズ）。 とある休日。キミカズは忍を連れて出かけるが神域内で土砂崩れに合い、一晩を過ごすことになる。 その夜。 不気味な音ともに山全…

暗闇の中では、灯は点けられない。 微かでも光あるからこそ、灯は点けられ。 灯は周囲を照らすのだ。 ────────── ピアノコンクールでは最優秀賞及び金賞の「一番」しか取っ…

押すんじゃない 絶対に読んではいけない

ハートの数が1300を超えて滂沱の涙を流しております！ 皆さま本当にありがとうございます！！ スロースタートで最初は当たり障りのないお話が続きますが、8話目で事件が発生し、9話…

蝉は鳴く。 ただその命を繋いでいくために。ただ種を存続させるために。 ならば何も遺せずに、ぼとりと落ちた蝉の意味は。

「もしもあなたが世界を壊してしまうのなら、わたしがあなたを殺してあげる」 あなたを殺せるのは、はじまりの神であるわたしだけ。 顔も知らない愛しいあなた。あなたが世界を終わらせ…

人は皆、蝶を抱へて生くるもの。浮世は儚し、されど美し。 人の悪夢が「黒蝶」の姿を取る世界。その蝶を喰らう「浮橋様」という存在。そして、「浮橋様」に仕える者たちの物語。 主人公…

【終(つい)の純火(すみか)】 　「異物」と呼ばれる奇怪な生命体により、人間が存亡の危機まで追い詰められた世界。人類はなりふり構わず、忘れ去られていた祓魔術(の皮を被った無茶苦…

　時は天正五年、所は近江国。 　今をときめく織田家に仕える武人、直刃は、近頃近江の各所で頻発する人食い虫の調査と撲滅を命じられる。古くより近江に根づく言霊使いの一族、波分家の名代…

「わたしを殺して……」 ピアノが好きだった明るい妻はどこかへ行ってしまった。”私”は妻を救えるのか。

小都市が形成されたクニに突如として現れたエネルギー源「ソル」。 ソルに引き寄せられるように集まった異能が人間に新しい力を与えた。ソルを中心に集まった異能組織を人々は「パラソルシス…

飛龍が労働力として使われている世界。 町工場を営む父の元に生まれた男の子、ヒューイ・ガゼットは、家で飼育している黒龍にキングという名をつけた。 まだ7歳と幼い彼にとって、黒…

盗賊団の一員だった青年アッシュは、ひょんなことから魔女が住むという屋敷へ盗みに入ることになってしまった。 屋敷に忍び込んだものの、運悪く屋敷の主である魔女アリシアに見つかり捕まっ…

　多様な種族が暮らす巨大な大陸ゲオルキアと、そこから大海を隔てて遠く離れた上空に浮く小島サヴィノリア。翼の生えた少年のシュカは、いつか他の種族が暮らす大陸各地を巡りたいと興味を抱…

『義脛記』は平安時代末期の武将である源義脛とその一味の行動をまとめた軍記物語であり伝奇物語。 源義経といえばその伝説的な活躍ぶりや悲劇的な最期から日本で知らない人はいないでしょ…

【３巻発売中】巴市シリーズ第一部～三部が、ことのは文庫さまから『陰陽師と天狗眼』シリーズとして発売中。コミカライズもコミックブリーゼさまにて連載中。 田舎の市役所に「対オカル…

古代っぽい舞台の和風ファンタジー。 舞台は帝の支配する「瑞穂の国」。辺境には鬼や土蜘蛛、「怪《ケ》」といった妖魔が跋扈する世界である。 主人公のレプは「奴婢」として、武人として…

　可愛がられた思い出のない祖母の葬式で、イヤイヤながら父親の実家を訪れたあかり。 　楽しい遊園地の予定が潰れ、母にも叱られ、腹立ち紛れに古びた風鈴に八つ当たりしたのが運の尽き。幽…

戦国時代、女であることを隠し、戦で「早馬」の任についている辰巳は、織田方の一員として、今川との戦いに挑む。しかし、辰巳がいる軍は壊滅し、彼女も早馬の命である太ももに矢を受けてしま…

　自分でも気にいっている作品です。短編ですので内容は書きません。ぜひ読んでください。

天に見放された世界。 人は死ぬと姿を宝石に変えた。けれど、黄昏の獣に食べられてはいけない。宝石も残らず消えてしまうから。 それはいにしえの罪の代価。錬金の王と呼ばれた最初の王さ…

【祖母の葬式を抜け出して、ロックバンドのライブに行く物語】 ばあちゃんがついに死んだ。 私は、ばあちゃんがそんなに好きじゃなかった。 祖母の葬式、式場に集まる親戚、普段どおり…

【全国各地、何処にでも。 そこに怪異が――伝承が、人の「想像力」が在る限り。 僕らの居場所は、無くならない。】 「――俺とお前で、『普通じゃない奴』が計2人。これほど心強い事っ…

この国は、各地に、数多の地主神が祀られている。 平時は実りと豊かさをもたらす和魂だが、ときに荒魂となり、災厄をなす。 その荒魂を鎮め、和魂に還す役割を担うのが、巫師と呼ばれる者た…

カクヨムに『残夜のアマデウス』を投稿し始めてから一年が経過しました。 その記念に、本編から二年程経った頃のエピソードを公開します。 実はこのエピソードを執筆したのはかなり前で、今…

【第11回角川文庫キャラクター小説大賞】応募作品 〇あらすじ（38字×47行） 　山奥の寺に住む住職、清正は怪病治療師である。怪病治療師とは。人の医療では治せない怪奇を祓う、…

森林豊かな小国、リパロヴィナ。 そこに生まれ育ったウェスリー・ポーターは、この春魔法大学を首席で卒業した。 自身は魔法術の研究を生業としていくつもりであったが、唐突な父親の指図に…