@shibachu

幼かった頃の私は声がする森へと分け入った。 ホーホー。ホーホー。 という声に導かれて。 カクヨム3周年記念選手権【1日目お題】「切り札はフクロウ」参加作品です。

午前五時、情事の後、目を覚ました晴一郎は、久美子との関係をセックスをしたいときにする相手以上に近付けず、かと言って遠ざけずにコントロールしていた。その朝のことと、その日にそっくり…

大学生のトキオは大幅に短縮された2020年の夏休みに帰省すると、玄関には妹のユイがハチマキを巻いて仁王立ちしていた。 「にーに。格ゲー教えて！」 友達を見返したいというユイの…

福祉施設で働く冬美と、上司の古瀬。そして、冬美の夫である秋悟。 三名の男女が織り成す短編恋愛小説。 ※キャッチコピーのフレーズは、古内東子さんの『ブレーキ』という楽曲の歌詞から…

突然の事故で亡くなった彼の部屋に引っ越した私。 その部屋で、見えない彼が生きている。 同じ時間を、少しだけズレた世界で。

七月某日。大学で発見された、腕の無い男の死体。 事件を捜査した警部は、やがて異常すぎる真相にたどり着く。 ※カクヨム2020夏物語の全部門に投稿したいが為に書いたお話です。内…

カクヨム2020夏物語コンテストのSF・ミステリー小説部門で特別賞をいただきました。ありがとうございました。 クローンとAI技術を迎えた2020年。 大昔に逝去した文化人の遺伝…

　ホラーテイストのあるミステリーを書いたつもりですが、僕はミステリーというものがよくわかっていない輩です。ミステリーになっていなかったらすみません。 　また、台風にかんする不快な…

高校二年の夏。 僕は生まれて初めて、宙に浮いた。 「ヒトは飛べる」。そのことを知っているのは、僕だけだと思っていた—— 2020年夏。突然、世界同時多発的に空を飛べる人間…

【SFマガジンにて紹介されました！】 宇宙船の航行においては、燃料や酸素の積載量が乗組員の命に関わるため厳しく制限されている。 民間事業者の航行においては、従業員の安全のため…

二〇二〇年がこんなことになろうとは、作者自身もまったく想像もできませんでした。 それはこのお話の主人公も同じ、過去の災禍の犠牲となり神にもすがる思いでやってきたこの時代もまたこん…

2020年夏、コロナによる脅威は猛暑により奇跡的に去った。 青い海、白い砂浜、開放的な孤島、おしゃれな洋館。 これで殺人が起きないわけがなかった。 洋館の主、大島和也は次々に巻…

リトルリーグで、絶対的なエースとして君臨していた稲葉少年。しかし新しく入ってきたチームメイトにより、あっさりとその座を奪われてしまう。 そして時は流れ、高校生になった稲葉は甲子…

昔書いた短編です。 置き場がないので置いておきます

新型ウィルス蔓延を防ぐために都市封鎖されたTOKYO CITY。非合法の医療物資を届けるため、防衛隊の監視の目を潜り抜け、キャリアー（運び屋）が走る。 ―　下級国民にも生きる権…

古豪と呼ばれる高校野球部の、マネージャーのノート。不器用で暑苦しい無名の球児と、才能あふれるスター選手と、彼らを見守るマネージャーの記録。 2020夏の甲子園が開催されることを…

「参加することに意義があるなんて、勝ったやつだけが言えることだ」 ２０２０年、東京オリンピックはコロナウィルスの影響で延期になった。 でも、日本代表になれなかった俺には、そん…

とある自転車チームの専属シェフである日本人の舞は、ツール・ド・フランス2020にスタッフとして急遽帯同することになった。 慣れない仕事に目を回す日々。パッとしないチームの成績。 …

２０２０年の夏に未来人がオリンピック見物に来る話です。

和牛にも心があるんだ！

気になるあの子をデートに誘ったら、「その日は自転車で山を登るからダメ」という。 自転車で山登りなんて、いったい何が楽しいんだろう？ そう思って自転車を駆り、つい興味本意で山に向か…

ツール・ド・フランス2020は、第15ステージを迎えていた。 山岳が4つも続く難関ステージで、最後は最も難易度の高い超級山岳トゥールマレー峠を登らなければならない。 しかし、ラ…

2020カクヨム甲子園短編賞、最終選考作品です。 東京国立競技場。世界中の人々が陸上競技を手に汗握って見ていた――頃、自然豊かな地方の陸上競技場でも負けられない戦いがあった。 …

　これは、『カクヨム2020年夏物語　スポーツ、キャラクター小説部門』参加作品です。 太平洋戦争が末期を迎えた8月のある日、ある青年は満身創痍で薄暗い海の底へと沈む最中であった…

【コメディです】 どうしてもツッコミを大量にやりたくて、上野公園で路上面談を始めました。 現役の精神科医の僕が面談をするのですが、料金無料の代わりにツッコミを自由にさせて頂くと言…

「梅」にまつわる友愛の物語。自主企画【画題で書き初めしてみませんか】がヒントになって生まれたショートショート。まず「梅」をモチーフにしようと決めて、タイトルを「玉骨（ぎょっこつ）…

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「カクヨム2020夏物語」スポーツ・キャラクター部門大賞作品 ttps://kakuyomu.jp/contests/k…

格好いいキャッチコピー書いてますけど、コメディーです。念のため。 『青い世界の物語　～海に沈んだ世界の果てで少年少女はロボに乗る～』を読んで書きたくなったショートショートです。…

コーヒーの雨が降るとき、オリンピックは開かれない。 ※この小説はSF（サイエンスフィクション）短編です。自分が読んで楽しいフィクションを書きました。一話で完結します。縦読み推奨…

四年に一度のスポーツの祭典といえばオリンピックだが、そのオリンピックと同じ会場で行われるパラリンピック。 パラリンピックの中継で見かけたのは、日本代表として100mに出場してい…

オリンピックに出たいばっかりに、大学の部活の同期である川上は新しい競技を提案してきた。 名付けて『無差別弓術部門』 その正体とは……？ ※　2020年夏に東京オリンピックが予定…

ツール・ド・フランス2020は第21ステージ、最終日を迎えていた。 事実上勝負が終わっている総合系チームはお祭りムード。 しかし、僕たち――スプリンターチームの戦いはこれからだ…

ジャンは、ツール・ド・フランスを走るプロロードサイクリスト。彼はエースの実力がありながら、チームからアシスト役を命ぜられる。 不満を抱えながら迎えたフランス革命記念日。この日にス…

「カクヨム2020夏」スポーツ・キャラクター小説部門応募 　三つ上で幼馴染のユナ姉に、僕は20回目の告白をした。 　付き合ってもらうには、サッカーの1対1の勝負で勝たないといけな…

Please DO NOT Try this at home！ プロレスを知らない、興味の無いという貴方にこそ読んでほしい！ 男達の血と汗と涙が沁み込んだ白いリングの光と闇。 …

東京オリンピックの前に死んだ祖母、葵。 なんで祖母は、あんなにオリンピックを楽しみにしていたんだろう。

近藤　麻弥 …女性 　日本人 松上　類 …男性 　日本人

冴えない男子スケーターと傲慢なテノール歌手のおじさん幽霊がタッグを組んで、最後の五輪に挑む！

【カクヨム2020夏物語 スポーツ・キャラクター小説部門 参加作品】 ずっと目指してたeスポーツの大会が中止になり、僕は腐り続けていた。 けれども、とある手紙を読んだことで、父…

科学や技術に関するネタ考察を、思いつくままに書いていきます。 感想、コメント、応援お待ちしております。 誤字脱字や内容に関するご指摘も大歓迎です。なにしろ古い知識も混ざっています…

遥かな未来。生存圏を太陽系の様々な惑星や衛星に広げた人類。その一つ、木星の衛星エウロパに一人の少女が住んでいた。彼女は市民センターにやってきては語る。僕らの未来は夢に溢れ、華やい…

高校生の玲は幼なじみの聡美と年に一回、不思議なデートをする。 それは小学校、中学校の周りをぐるっと回るだけの「つまらない」デートだ。聡美は今年とうとう、この「つまらない」デートに…

未曽有の災害、疫病蔓延後の２０７５年。世界恐慌の果ての荒廃した日本と世界が舞台。日本は政党政治が崩壊、大企業五社の連合組織が統治していた。組織の総裁は最大の企業寺島ホールディング…

古からこういわれている。 竜を見たものは資格を得る。星降りの丘で星を拾いて竜に差し出せば竜と契約できる。 なぁに、今夜がおそらくその４年に１度の日なんだろう。 そういって、ばば…

宇宙ステーション大地(マザー)の次のマスターは№135に決まった。 彼女は優秀な種子(シード)であったが、ナンバーが連番であるため生まれた時から隣同士であることを義務付けられてき…

　アメリカの片田舎にある小さな植物園。そこで園丁として働いているボブから「珍しいものを見にこないか」と誘われたジャスが目にしたものは？ 【KAC20204】参加作品です。

いつものあいつに会いに、今日も。

　所詮つくりものだ。ただの演技だ。そう思っても、きみが演じている、きみじゃないはずの誰かを観るたび、僕の恋心はぷすぷすと空気が抜けて、ひらひらと風にさらわれてしまう。 ※関連…

ぽんぽこ大学は、東京県小金ゐ市に実在する、偏差値2億6千万のすごい大学である。 ――――大学を爆破したり、講義中にこっそり回転寿司を営んだり、宇宙人とサッカーバトルしたり、…

大人になって高校時代の親友に告白するが、彼女にはすでに恋人がいた。 しかし当時は俺の事が好きだったらしい。 そしてなぜか過去の世界にタイムスリップ。 やることはもちろんひとつ、…