三奈木真沙緒

抱腹絶倒。作者様のユーモアあふれる文章センス炸裂。とにかく笑えます。文字数少なめというところも、さっくり読めるポイント高し。くすっ、どころか、ぶフッ！　と笑ってしまうので、読むタイ…続きを読む

あまりにも身近に存在する家族。どれだけ大切なのかをつい考えなくなってしまうことも珍しくない。でも、彼らを残して自分ひとりがこの世を去ることになったとしたら…。こんなに大切で当たり前…続きを読む

心に氷水を浴びてしまったとき。気持ちがどしゃぶりになってしまったとき。感情が砂のかたまりになってしまったとき。…そんなときは、ホットミルクをゆったり飲んで、あたたかいお布団にふんわ…続きを読む

かつてあまたの強者を拳によって従え、魔王の名を欲しいままにした魔人族のゼオン。だが勝ち続けるということは、戦う相手が減っていくということだ。やがてゼオンは魔王の名を捨て、新たな旅に…続きを読む

最初の項を読むだけでもう、黄ばんだページと退色した革の装丁の書物が見えてくる（当レビュー筆者は勝手に、緑色の装丁だと思っている）。古びた書物をめくると、それはひとりの男性の手による…続きを読む

身も心も冷たくなるほどの、残忍な事件。犯人の正体と、その思惑とは？　そして主人公と、囚われの令嬢たちを待ち受ける運命とは…。明かされる真実に、あなたもきっと驚愕します。

何気ない日常…の中で出会う、ちょっと笑ってしまう出来事が連発。 これ、あるある～…と笑ってしまうとしたら、アナタもクセモノ！　…かもしれないです。 小噺のように、気軽に読み進められ…続きを読む

山間の村の庄屋様から、お使いを頼まれた小間使いの娘。町へ出かけることになったが、昔のこととて、道中も一苦労。ところがこのお使いには、庄屋様のある思案が…。娘をめぐる思惑、快刀乱麻は…続きを読む

主人公の言動に「おいおい」とツッコんでしまうのに、一方で心が痛むのはどうしてだろう。彼の苦悩を「わかるぅ～」というよりも、むしろ「知っている」気がするのはどうしてだろう…。ちょっと…続きを読む

「そのとき」が近づくと、少年とその家族は眠くてたまらなくなる。そうなる前に一家は、住処を移り、深い深い眠りにつく。けれどその年、不穏な影がその家族に迫りつつあった…。 大きな秘密を…続きを読む

まさに正月タイムリーなお話です。あれやこれやが大盛りで、いろいろツッコミたくなるおかしさ。カクヨムの皆さんにとって、このうさぎ年がいい年になりますように。

学生の頃、小説を読んでいて、ちょっとよくわからないという部分に出会ったことはないだろうか。言葉はわかる、シチュエーションもわかるのだが、意味がわからない、なぜそういう解釈になるのか…続きを読む

まえがきの後、衝撃的な場面で幕を開ける本作。燃え上がるのは、愛か、怒りか。最初から順番に最後まで読むことではじめて見えてくる、事件の真相とは？　この文字数で、よくもこんなギミックを…続きを読む

確かにエンタメだけど、「私小説でもあるよなあ」と感じてしまった１本。いやこれ違うでしょ、とおっしゃる向きもあろうが、当レビュー筆者はそう感じてしまった。舞台は凄惨きわまる戦場。戦況…続きを読む

一緒の高校に進学した、仲良し四人組。仲間付き合いはこれまで通りだけど、新しい環境、新しい人間関係。そんな中でふと起こる、言葉のすれ違い、気になる言い回し。…なぜ自分は、あの一言を聞…続きを読む

江戸……を遠く離れた町を舞台にした時代劇。いかめしい顔と見上げる巨躯、この浪人はいったい何者？　折しも町では忌まわしい事件が続発し、通り悪魔のしわざとさえささやかれていた――鬼のよ…続きを読む

ちょっと難しい言葉にクイズ感覚で触れられる、興味深いエッセイです。「これなんて読むの？」な難読言葉も、知っているはずなんだけど意味を真っ向から尋ねられると「えーと…」になっちゃう言…続きを読む

５話読了時点でレビューを書いておりますが、澄んだ光を反射しながらころころ転がるビー玉を詰め込んだような短編集という印象です。夏の思い出、秋の出来事など、彩りも澄んで鮮やか。どこかで…続きを読む

筆が進まないときもある。心が折れちゃうときもある。だけど…なぜあなたは書く？　書きたいからだ！　…そんな、一番根っこの気持ちを思い出させてくれる言葉たち。静かにしていたいときもある…続きを読む

強大な力を持つ鬼を呼び出し、使役することのできる巫女・雷奈。だが彼女自身の特異体質には、鬼の力はあまりに強大すぎて代償が大きいため、響詩郎の協力を得なくてはならない。こうしてバディ…続きを読む

むかしむかし、じゃなかった、令和の今も今。人間の目から逃れるように、河童たちが暮らしていました…。人間たちへの憧れと恐れがないまぜになった、河童たちの教え。川のように澄み切った無垢…続きを読む

好きな人と一緒の帰り道なのに、大嫌いな道。それでも、距離が違っていても、途中までは同じ道を歩ける喜び。どうしたらいいんでしょう？　読み手の想像のスイッチを入れ、文章と文章でないもの…続きを読む

特別なイベントの思い出は強烈に記憶に残る。でも平穏な日常の積み重ねは、平穏だからこそ、後になって思い出しにくくなったりする。時間が経ってから、当たり前のようにそこにあった日常こそが…続きを読む

柿の木と赤い実。時間がほんの少し、足取りをゆるめる家のそば。ちょっと苦い記憶には、柿が特効薬かもしれない。

夢のできごとをはっきり覚えている主人公は、なんと友だちと同じ夢を見ることもあった。そんなある夜の夢の中で、主人公は意外な人物と出会って、驚きの事実を告げられる…。なぜ他人の夢に入る…続きを読む

事件とも事故とも見られる状況で、死亡していた男。だが身元がわかるものは身に着けておらず、ポケットには月見と呼ばれる花札が。捜査の過程は穏やかな文体で淡々と進められ、刑事たちの心構え…続きを読む

「猫の手も借りたい」…実際借りて、成し遂げられることって？　いやいや。「コレを片付けたら、うちの猫を思う存分もふもふしてやるぅ～！」とモチベーションを上げることも、猫の立派なお手伝…続きを読む

プロローグで少々「んん？」となるも、物語は大学生活を下敷きにした、ややズレたラブコメ路線へ。そして主人公たちは、とあるサークルに所属することに。主人公が興味を持ったある民間伝承のテ…続きを読む

「エッセイ」のタイトルなのでいろいろなことが綴られているのですが（作者さんの創作奮戦記などもあります）、当レビュー筆者がもっとも興味をひかれたのが、昔ばなしの背景というか、根底にあ…続きを読む

当レビュー筆者はカクヨム歴が浅いので知らなかったのですが、「カクヨムユーザーミーティング」ってあったのですね。参加された作者さんの秀逸なレポート力で、入場の際の緊張感、充実した内容…続きを読む