感染症(新型コロナに非ず)が猛威をふるう世界。日本政府の要人も次々と亡くなり無政府状態。新聞記者である主人公は、国連や政府の関係者、東京都知事らと丁々発止のやりとりを繰り広げつつ、ワクチンの真実、ウィルスの正体、世界規模のロックダウン、新たに発足する政府、などの出来事を目撃していく。家族への愛情を横軸に、立ち直っていく日本の姿を描く、重厚な物語。文体は、読む人によって好みが分かれるかもしれない。