当レビュー筆者が、戦隊という言葉にひかれて拝読した本作。いや、おもしろいわー。異世界にやって来て何をしなくちゃいけないかって、それをしないと元の世界に帰れないんだから仕方ない。…という導入が非常にわかりやすくて読みやすい。さらに、ノリノリのブルーを横目に、一連の流れを「めんどくさいことに巻き込まれた」「さっさと元の世界に帰りたい」と、冷めた気持ちで眺める主人公が、よりにもよってレッド担当というのがポイント。
ストーリーの展開にそって、徐々に登場する仲間たち。そして、スターレンジャーにとっておなじみの悪役たちまで異世界に登場! だが、悪役には悪役の切実な事情があって…というのも興味深い。
戦隊もののお約束、それぞれ強烈な個性の5人のかけ合いも楽しい。とかくめんどくさがる主人公だが、読み進めるにつれ、なぜ彼がレッドに抜擢されたのかも見えてくる。気づけばあなたもスターレンジャーのファンになっている…ハズだ。