Mondyon Nohant 紋屋ノアン

　生きる勇気を与えてくれるのは、性に合った仕事であろうか、それとも自分を認めてくれる人との出会いであろうか。 　一度でも自分の人生に疑問をもったことのある読者は少なからずおいでだろ…続きを読む

発想大魔神@ramia294の高血糖SF。
ダイエット中の方、要注意。
ストーリーの軸…インスリン的恋物語もお勧めです。

独りでいるとき、自分の近くに誰かがいて静かに自分を見まもってくれている…そんなおもいを抱いたことはないだろうか。 鈴ノ木　鈴ノ子さんの物語は、限りなくやさしい目で人を見まもる物語だ…続きを読む

"青い傘を晴れた空の代りにして"詩人は雨の中を歩き、"しみいるように美しい"紫陽花をさがす。（紫陽花をさがしに） 　挫折や絶望や焦燥に耐え切れず空が泣いても、詩人は生きることを諦め…続きを読む

この物語の登場人物は、みなカッコいい。逞しく美しい魂をもつ人々だ。 私利を捨て人のために情義をつらぬく潔さ…それをカッコよさという。 人を愛し、人々の幸いのために働く…そんな人を偉…続きを読む

郷愁のベースは「色彩」かもしれない。ふと、そう思った。 楽しい思い出は鮮やかに彩られ、悲しい思い出は色を失なう…ふと、そう感じた。 上月文学が描く郷愁は豊かな色彩に満ち、それでいて…続きを読む

感性をどう磨けば斯様に美しい文章を書くことができるのだろう。 羨ましいと思う。 ピアノの澄んだ響き、心の中を流れる水の音、そして星の声… 心象音と現実音のポリフォニーに宇宙を共鳴さ…続きを読む

「見たい」だけの風景と「居たい」風景がある。写真家が撮るべき風景は、もちろん後者である。むかし写真家の先生にそう習った。 　上月文学に描かれる風景は「居たい」風景である。（読者が）…続きを読む

人が心に抱く「物語」は決して「偶然」の所産ではない。 出逢いも別れも偶然がつくりだすものではない。 人の想いはすべて「必然」が紡ぎだす。 ヒロインが古書店で手にする本が、それを教え…続きを読む

悲しみを凝縮した詩である
不条理を圧（お）し固めた詩である
詩人は怒りを心の奥底に沈め
いのちへの愛しさを淡々とうたう

@ramia294の恋物語を拝読してチャップリンの映画を思ひ遣すのは僕だけだろうか。チャップリンの多くの作品のテーマは「無償の愛」である。僕はそう思う。 奇抜な設定と歌うような語り…続きを読む

出版社の方、このお話を絵本にして下さいませんか。 アニメプロダクションの方、このお話をアニメーションにして下さいませんか。 のんびりとした いいお話なんです。 やさしさに溢れた い…続きを読む

人と人とを結びつけ互いの絶望を消し去る。そんな機能が世の中にはきっとある。 （この物語に描かれた不思議な日記帳のような）小さな希みと小さな希みを相乗し大きな生きる力を生み出す仕組み…続きを読む

進行中の恋であろうが、思い出の恋であろうが、それを語るときの心のふるえはリアルタイムである。時のかたちを知らぬ者はそのことに気づけない。 「昔」と無縁な若い人たちよ、「永遠」という…続きを読む

人がモノをつくる本当の目的は何だろうか。
必要は発明の母と言われる。
では必要とは何だろうか。
もしかしたら、強く希求する意思＝恋心かもしれない。
そんなことを感じた。

"時" は "想い" を捨て、静かに揺蕩いながら永遠の一部となる。
わずか七行の言葉は詩人・鈴ノ木鈴ノ子の祈りそのものだ。
お読み下さい。"祈り"の本質がわかります。

米国の漫画家・スコット・マクラウドは、日本のアニメや漫画には、視聴者や読者を 主人公と同化させ作中の世界に「居させる」仕掛けがある（仮面効果）と説いた。 同様な仕掛けがramia文…続きを読む

自分は今、現の世界に居るのだろうか、それとも幻の世界にいるのだろうか。 作者は意識の中に幻と現（うつつ）が混在する恐怖を見事に描いている。 極上のホラーである。 お読み下さい。すご…続きを読む

僕は興味本位で読んだ。面白いと感じ15話を一気に読んだ。 心を動かされ変容した…と言ったら半分は嘘になる。心は動かされ作者の主張には共感した。だが変容したかどうかはわからない。混乱…続きを読む

　時は何色だろうか。もし愛に満ちた時なら、それは純白のケースに並べられたマカロンのようにやさしく甘い色をしているに違いない。 　作者はバレンタインデーのプレゼントを選ぶ一人の若者の…続きを読む

読者の方々へ。この物語をお読みになり、ご自分の幸せグラフを描いてみてください。
幸せのかたちと大きさがおわかりになると思います。

主人公に魅力がある。彼は、決して信義に悖らず、常に良心と正義をベースにして行動する。他の登場人物たち（男も女も）も人間味に溢れた個性派ぞろいだ。 この小説は「人間」と「男」と「女」…続きを読む

主人公（作者？）の心象と彼女が住む町の風景がさりげなく一体化し、彼女が大切にしていた物語がその風景によって蘇る。冬りんごは何のメタファーであろうか。爽やかな読後感をもたらす小品です…続きを読む

　この小説の登場人物たちは皆、然したる信念もなく無責任でいい加減で、決して好人物とは言えない人々である。仕事は行き当たりばったりの自転車操業だから当然ドジばかり踏んでいる。ただ、何…続きを読む

ノリのいい小説である。登場人物の軽妙なセリフが独特のテムポを作り出している。良質なコントを見ている時のような楽しい時間を提供してくれる作品である。

”家族”の本質がテーマであろうか。一枚の家族写真に写り込んだ複雑な家族の事情が個々の心情とともに解き明かされてゆく。 いつものことながら、心の奥底に沁み入るような重厚な文体が素晴ら…続きを読む

無限無間であるはずの「時」をぎりぎりにまで凝縮し硝子塊に封じ込めたような、極めて美しい作品である。
魔法のような文学だ。

美しい作品である。
力強く生きていこうとする人の意志が雪景色を美しく見せている…そんなことを感じた。

自由奔放な遊びの精神がエンターテインメントのベースかと思う。 この小説は面白い。エンターテインメントの要素に満ちている。 カモシカと他のとぼけた登場人物たちが読者の精神を解放してく…続きを読む

　無駄のない整った文章で、作者は懐かしい山里の風景（棚田…僕の故郷の風景にそっくりなのです）と、そこに住む人々（おばあさんと猫、その他数人）の のんびりとした暮らしを描いている。 …続きを読む

　後悔のない初恋の経験者は滅多にいない。初恋絵の具は後悔を塗り消してくれはしない。初恋絵の具は、絵を描く者の初恋をありのままに描かせるだけだ。 　初恋だけではない。人生に後悔はつき…続きを読む

　絶望と悲しみにまみれた人生を送った者も人々の未来に何らかの希望を残す…そんなことを感じた。 　やさしい眼差しで人々を見つめ、どんな人生も決して否定しない。そんな作家がカクヨムには…続きを読む

　気取りも衒いもない直球の文章が、登場人物（”人物”だけではない）たちの心情を自然に伝え、南の島の素朴でのんびりとした生活を再現する。文才という言葉がある。＠Teturoさんを形容…続きを読む

　やさしく流麗な文体で描かれた秀逸なファンタジーである。 　奔放ともいえる自由な発想（作家＠ramia294氏の本領だと思う）が美しい情景の中で物語として整えられ、発現する。 　魔…続きを読む

　格調高い漢語調の文体で、戦火で荒廃した博多の町が再生されていく様（太閤町割り）が描かれていく。ななくさ文学の真骨頂とも言える心情的な情景描写も素晴らしい。 「復興」がモチーフであ…続きを読む

人々の幸せを願って、僕らは物語を書くのではないだろうか。作家の皆さん、それを確認するためにこの物語をお読みください。やさしさに満ちたこの小さな物語をお読みください。

愛が、掌から落ちた／落ちた／落ちて、消えた…作者は喪失の想いを世界に向かって激しく訴えかける。 胸中を吐露し、それでもなお抑えきれない心情を鎮める手段が「詩」ならば、「月猫の詩」は…続きを読む

実在する商店街に取材した物語？ですが、その「聖地」を訪れてみたくなりました。不思議を不思議と思わせないほどさりげなく描かれたラストシーンが限りなく美しく印象的でした。

人への「いとおしさ」に溢れた混じりっけのない心の内を、さりげなく描いたエッセイです。
子供たちやお年寄りたちのあまり不条理さを感じさせない穏やかな死が、私たちを癒してくれます。

自然治癒力という言葉をお医者さんはよく口にします。 人の運命にもこれに似た恢復の機能があるのではないだろうか。 どんなに壊れた人生も治癒させる力があるのではないだろうか。 ふと、そ…続きを読む

この詩集は、日常への、普通の生活への、いま生きているこの時への賛歌である。 つらい時には一度心の窓を全開にし何気ない外の風景を眺めてみるといい。きっとそよ風が今日の幸せを届けてくれ…続きを読む

飲み食いしながらこの小説を読むことは推奨しません。わたしはキーボードの上にコーヒーをフいてしまいました（二回も）。抱腹絶倒カクヨム史上最強のコメディー（私的には）！ 読んで笑うべし…続きを読む

何処までも透き通った水晶細工のような作品です。精錬し尽くし、これ以上なく純度を高めた（しかし易しい）言葉でひとときの不思議な情事が語られてゆきます。言葉の美しさを学びたい方にはおす…続きを読む

私利も保身も捨て、人のために自分のできることをする。それがカッコよさだと、この物語は教えてくれる。人はカッコよくあるべきである。この物語の登場人物のように。 痛快至極。気分が晴れる…続きを読む

あたりまえのことかもしれないが、恋歌のベースは「孤独」だろうと思う。 誰か迎えに来て　夢なんていらないから（「私だけのストーリー」より） 「待っていてくれ。僕がすぐに迎えにいく…続きを読む

夢と現（うつつ）、幻と現実の錯綜を不思議な文体で見事に描いた秀作。黒い世界に溢れた謎の彩（いろどり）を感じさせる独特の描写が秀逸です。

砂絵によって表出されてゆく武蔵野の情景を格調高い文章で見事に描いた作品です。

　終わりまで一気に拝読しました。作者と登場人物とが掛け合いで歌い、読者が合いの手をいれるような楽しい物語です。 　まだ生まれていない息子との人生のシミュレーションを通して、ささやか…続きを読む

たぶん、この小説を読んだほとんどの方が読後の御自分の想い（「切なさ」に似た感情）を巧く説明できないと思います。カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』の読後感と少し似ているかも知れ…続きを読む

本当に美味しそう。究極かつ至高の食レポです。店が閉まった夜中に読むのがお薦め。