山南こはる

先生のところに引き取られた「私」が、兄とともに学び成長し、やがて独り立ちするまでを描く。先生は私塾を開き細々と生活をし、その傍らで余所から引き取ってきた兄や「私」を育てていく。厳…

一分とほんの少し。 二分以内に必ず読み切れます。 是非是非。

一部のマナー講師によって無数の謎マナーが提唱される現代日本。その矛先が遂にうどんへも向けられた時、うどんを愛する学生たちが全国で立ち上がる。けれどコシあり派やコシなし派が様々な主…

アクセサリー職人で、頭が蝉の「先生」と、その先生に弟子入りした「私」。 私たちは夏の七日間だけ、一緒に静かな工房でアクセサリーを作る。 夏の暑さと、仕事への誠実さと、お茶を飲む…

　青柳四葉、仕事はOL。25歳独身。彼女には誰にも負けない特技がある。それは、日常の些細なことに幸せを見出すことだ。何でもない日常に幸せを感じる四葉の１日をお届けする。 ＊50…

大好きなお弁当屋で働く瀬戸菊は、ある日、ぼんくら２代目社長から、お店を閉店させると告げられる。 職を失った菊は、それでも大好きなお弁当屋の味を残すべく、キッチンカーでの販売を思…

すべり台の下が、わたしを世界から逃がしてくれる場所だった。 降りしきる雨は、世界を隔てるカーテンのようだ。 そんな場所で出会った一人の女性。 タバコの煙が充満する小さな空間…

大学二年の夏休み。寮生活をする主人公・綾瀬史也（アヤセ フミヤ）は地元へ帰ったのだが、快晴の浜辺で不思議な少女に出逢う。 その少女・柊レイナの儚げな出で立ちとは反対に、言動は史也…

ルーカスは一番の猫だった。だけど彼にはひとつだけ、一番になれないことがある。 孤独な一匹猫のルーカスがある日出会ったのは……？ 以前、別のＰＮで掲載していたのを、再掲載した…

「いちかのことが、分からなくなったんだ」 私はいつも同じセリフで恋人を失う。 原因は分かっている。 プラスチックのように動かない、仏頂面のこの顔のせいだ。 付き合う人はいつ…

今日、僕は現実世界にいく。

女子高校生の主人公が、学校の先生に恋をして、相手にされないまま卒業するまでのお話。 よれよれの白衣を着た生物教師の皮を被ったダメ人間を書きたかっただけです。

夏休み最終日の夜。翔太は宿題のプリントを無くしたことに気がつく。クラスのグループチャットでコピーさせてくれる人を探すがなかなか見つからない。もうダメだと諦めかけたときスマホが鳴る…

とある家族と「私」が紡ぐ すこし不思議で、とてもあたたかなおうちの話。

女子会からの帰り道、私は超タイプの異性を見つけてしまった！！ つい立ち止まって目で追ってしまった私に、意外にも彼の方から話し掛けてきて…… 気付いたらもう、私と彼は一つになる寸前…

クラスで探偵と呼ばれる僕、水城明人には放置している謎があった。 佐久間里穂、彼女とやたら目が合うこと。しかも、にらまれている。 担任である吉原先生と逢引しているのを見たからか？言…

まだ、文字のない時代。 人は常に魔物の脅威に怯えていました。 そこに一人の男が、現れてこう言います。 「さあ、私と共に立ち向かうのです。決してあきらめてはいけません」 かく…

高校生になった白城塔子（しろき　とうこ）は、チェス部のない学校にチェス部を作ろうとしました。ですが、なかなか塔子の思うようにはいきません。 人数合わせに幼なじみの黒騎守（くろき…

理科室に忘れ物をした莉穂は、取りに行った先で思いがけない出来事に巻き込まれる。 中学生の青春がたっぷり詰まった放課後のお話。

三月下旬。 幼馴染の遥と奏多は、小さな頃によく遊んでいた公園のブランコに座っていた。 高校を卒業し、退任式だった今日。 別々の進路に進む二人は思い出を語り合う。 ―――想いが通…

親友の自殺を受けて、「生きる意味」について考えていた高校生・古谷。彼は、偶然「自殺支援プロジェクト」というサイトを見つける。自殺志願者としてサイトに応募した古谷は、そのサイトを運…

世界は、境界で溢れている。 境界はなぜできるのか、もう一度考えてみませんか？ 貴方は誰かを救うことができますか？

高校一年生の夏休み前のある日、少年の元に一通の封筒が届く。 その中には一通の手紙と公開オーディションのチケット、一回り小さいピンク色の封筒が収められていた。 差出人は二年前にアイ…

いつもみたいにお気に入りの撮影スポットで写真を撮っていたら、久しぶりに君に会った。僕は空の一瞬を切り取りみたいに、君の一瞬を切り取っていく。

極端に空気の読めない落ちこぼれの花澄と、極端に合理的で歯に衣着せない物言いの凛。正反対の不器用な二人が狭い文芸部室で食べるのはドロップス。花澄の性格の理由とハッカ味のドロップが気…

二人の特別な記念日には、美味しい料理と鈴蘭の花を食卓に。 ハッピーエンドはお好きですか？

平凡な家庭に暮らす小学五年生の七瀬優衣と、あまり学校へ来ない同じクラスの三浦裕也。優衣は「お母さんに殴られた」などと平気で話す裕也のことが、次第に気になっていく。やがてふたりは別…

昨今の巷で流行している違法薬物――通称『陽炎』。 幸福だった時の夢を鮮明に見ることができるその薬は、服用する度に体を蝕んでいく。 三回服用すれば、死に至る。 揺らめく靄のよう…

武蔵野の丘に、百尺を超える巨巌が在る。 巌には、一柱の土着の神が宿っていた。 或る晩秋の夜、一人の童女が巌に宿る神を訪れる……。 武蔵野の今むかし、そしてこれからの物語。 ◆…

8月の喫茶店、テラス席のパラソルの下で僕は彼女から「この町が同じ8月を繰り返し続けている」と世界の秘密を打ち明けられた。 その日から、僕と彼女の、ループする8月を脱出するための…

夫と別れ、一人娘も嫁ぎ、武蔵野の地でたった一人暮らす女性は、日々の移ろいの中で昔見た一匹の蛍を思い出す。 変わらない暮らしをしているのに、どんどん変わってしまう周囲の環境。気がつ…

鳴かず飛ばずの作品ばかりを書いている万年底辺作家の川崎類。彼は六条葵という名前でWEB小説投稿サイトで活動していた。 彼が普段の通りに小説を書いていると、突如として頭の中に響く…

鋼鉄をも融かす毒の雨が降り続け、人類の文明は崩壊した。 世界の最果てに《雨の降らない楽園に繋がる橋》があるとの噂を頼りに、長い旅を続けてきた男は遂にその橋にたどり着いた。だが橋の…

蟻観察が趣味の僕。厄介者のクラスメイト。ワカメ漁に勤しむ、シゲおじさん。それぞれが懸命に毎日を生きる。あなたの何気ない日常もきっと幸せに。

妻を失った東吉は、山奥のあばら家に身を寄せ、酒に頼るさびれた生活をしていた。 そんなある日、東吉は「生きた人形」を拾う。 最初は恐ろしく思ったものの、失った妻と自分の子のように思…

※2021年7月21日公開 特集「大人な恋愛」 5選にて取り上げていただきました。 （https://kakuyomu.jp/features/16816700426109814…

交通事故に遭い、下半身不随になってしまった兄。それでも希望を捨てきれずに立ち上がろうとして車椅子ごと倒れるという行動を繰り返していた。そんな兄の姿を見ていることしかできない弟が、…

今でも、あの時の事を鮮明に思い出すことが出来る。 2020年の8月11日。 蝉の声が四方八方から響く、うだるように暑い夏の日。 海の向こうまで見通せる、おばあちゃん家の軒下で。…

東京から引っ越してきた晴男は、そこで幼馴染み三人組の、武、誠、風子に出会う。 親しくしているうちに、晴男には風子への恋心が芽生えるが、その恋が四人の仲を乱す事に思えると、素直な気…

入水自殺への抗えぬ衝動の苦しさを抱え、物語と愛する人に縋ってしまう儚い美貌の三十路小説家と、それを受け止めざるを得ない配偶者たる「彼女」の行く末を描いた純文学風掌編。 語り手で…

完全に個人の意見です。タイトル通り最近のネット小説について、思うことを綴っていきます。異論反論抗議質問、全部受け付けます。主にネット小説文化の未来について話していくものです。

地球を出発して150年、コールドスリープから目覚めた私は、これからパートナーとなるダイチの、ある少女との2020年夏の約束を聞く。 香鳴裕人様主催、同題異話SR -March-…

　黄昏れる世界を、少女は歩く。 　なぜ歩くのか。その先に何があるのか。 　少女は、まだ何も知らない。 …

白い炎に包まれて、世界が滅んだ。世界を滅ぼした白い人は、エルバに剣と三つの願いを与えた。 エルバが夢から目覚めると、そこは見知らぬ荒野だった。手には夢の中で与えられた剣。 緑の…

遥かな未来。生存圏を太陽系の様々な惑星や衛星に広げた人類。その一つ、木星の衛星エウロパに一人の少女が住んでいた。彼女は市民センターにやってきては語る。僕らの未来は夢に溢れ、華やい…

エイリアンの襲来。未知の細菌のパンデミック。最終戦争…… 　 そんな事は、全然無かったけれど、人類は滅びそうだった。 　 何でも、子供が生まれにくくなったから、らしい。 原因…

【祝！】メルマガ隠しランキング第一位 KAC20204参加作品です。 お題「拡散する種」を書かせていただきました。 変に曲解するよりもストレートに書こう。それが今回の目標です＾…

再び出会い、別れるまでのお話。

人類が地球を放棄し、遥か宇宙へと羽ばたいた未来の世界。地球に残された人造人間・フォーチュンのシオンとアイリスは、空の彼方との交信を夢見て荒廃した地上を旅していた。全人類を乗せた移…

数奇な運命をたどる命と、一人のロボット。 時の流れの中で、大きな展開をみせる、この世界。 －全15話・中編－ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 …